ＢＹ：方斬
◎性の百科事典的書物やカウンセリング系◎
１：『ウーマンズ・データ』：データハウス
女性科学研究所が著者となっており、「女の子大百科事典」と帯に書いてあるだけあって、
全くその名のとおりの本である。後記の４『ＳＥＸマニュアル』がテクニックを中心に
構成されているのに対して、こちらは女性の肉対面、心理面、そして周辺問題やファッ
ションやカルチャーまで、女性の性にまつわる全てが完璧なまでに網羅されている。
本書で紹介したビリングス博士の『排卵法』も頚管粘液方（新リズム法）として少しだ
け触れられている。私が出会った性に関する本の中では最良のものであり、体位と体動
の組み合わせもしっかり構成されている。これぞ「家庭の医学のセックス版」と言える。
万人に読んで戴きたいが特に中学高校生にはぜひ読んで戴きたい。【必読書】
２：『セクシャルヒーリング』：太陽出版
アメリカでロングセラーとなった力作である。その内容は実に多岐に渡る。極めて強烈
なオーガズムを可能にする「ＥＳＯプログラム」をメインとして、男女それぞれの自慰
や愛撫の方法、男性の持続時間を引き伸ばす方法やペニスの強化法、そして男女のコミュ
ニケーションのあり方まで、健康的で充実したオーガズムの方法論はすべて網羅されて
いる。過去のセックスカウンセリングによる治療法の限界を、長年経験してきた現場の
カウンセラーが研究の末に体系化しただけに、内容はすべて実用的。【必読書】
３：『セックスレス・カウンセリング』：小学館
早漏、遅漏、勃起力の低下、セックスを楽しめない、その他心理的な面も含めて、あら
ゆる「性の悩み」への解決法が図解や実例を交えて大変親切に示されています。カウン
セリングの現場の医師が書いたものなので「性の悩みを持つ人」にとっては必読書です。
４：『性のクリニック報告』：笠倉出版
この本は実際の相談者の実例がたくさん掲載されているので、必ず自分の身にも覚え
のある点が多く見つかるはずである。またインポテンツを直す「強制刺激法」、早漏を
直す「射精管閉鎖筋強化法」や「中絶コントロール法」、手術無しに包茎を直す「包皮
縮減法」などのメソッドも簡単に紹介されている。なお著者はＡＣＣクリニックの所長
であり、電話相談の番号や『超男性強化法』という別書の推薦などもこの本に記載され
ている。
○風俗世界の系列○
５：『ＳＥＸマニュアル』改訂版：データハウス
基本的かつ大切なセックスの『テクニック』についてだけ知りたければ、この本は男女
共に必見と言える。前半は女性から男性に行うテクニックの数々で構成されているので
男性とＳＥＸをどう楽しんだらいいのか分からない女性にとってはＳＥＸテクニックの
「教科書」のようなもの。後半は男性から女性へのテクニックで構成されている。
「現役風俗嬢が伝授するテクニック」と帯や目次に書かれているだけあり、テクニック
の初歩から業界技やサポート用具までが、かなりの密度で親切に解説されている。
理想的には１の本を読んだ後でこうした本に手を出すのがいい。
６：『ＳＥＸ最強の法則』：ＫＫベストセラーズ
分類上は風俗系列というよりは「性の百科事典」と言えるが、記事内容や写真が風俗誌
のテクニック特集ばかりをスクラップブックにした雰囲気である。ただし最新の性医学
の見地からの解説もしっかりしているので、女性にも参考になる部分が多い。抜かずの
体位変化や前戲・マッサージについても図解されており実践的に十分役立つ本である。
○東洋の精神世界の系列○
７：『タントラ房中術入門』：文化創作出版
この本はあくまでも修行や健康法としての要素が強いものである。「オーガズムの至福
を求める」という当方のホームページとは趣旨はだいぶ違うが、体位や性の周辺問題の
参考資料としては充実していると言える。「世の中には、こういう性への取り組み方も
ある」という参考になります。単なる快楽としてしかセックスを考えず、テクニックや
世間的常識に囚われた人たちには「あなたの知らないセックスの世界」となるだろう。
８：『中国仙道の秘密』：潮文社
これは性修行や性による健康法を行うに当たって、効能のある食物や漢方薬の事なども
大変に丁寧に掲載されています。具体的な交合技法については、要点のみ簡潔に説明さ
れており、さほどのペ−ジを割かれていません。ただしこの本の中で『双修法』と呼ば
れている技法が当サイトのセックスの基本的なアウトラインや考え方と似ています。
その他の古典文献
インドの『 カーマ・スートラ 』。中国には『 医心方房内 』、『 養性延命録 』や
『幻女経九法』その他、多くの経典や医学書がある。日本には『 江戸四十八手絵巻 』
『 真言密教立川流 』などがある。なお本書では『 タントラ 』という言葉を使ったが、
本流のチベットタントラは性技法ではなく無心の悟りを純粋に伝承した宗派である。
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