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手裏剣術講座 Shuriken throwing instructions
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手裏剣術講座 【飛刀術の剣のメンテナンス】
by:
鈴木崩残
2013/07/05(Fri)06:30:50
飛刀術専用の剣のメンテナンス
●翠月庵さんで使っている飛刀術用の剣の表面の錆落としをしました。
深くまで侵蝕して取りにくいような錆びは全くありませんでしたので、
表面の軽いメンテナンスで済みました。
別に美術刀でもないので、市販されている研磨用品で行います。
耐水ペーパーの400番から2000番までを順番に使います。
困った問題のひとつは、市村さん用の剣は、鋼で造ってあるのですが、
あとの二つは、試作品のために、ホームセンターで売っている軟鉄や、
ステンレスです。
これは焼きが入らないので、曲がりを少なくするのに苦労します。
確かに、模擬刀の合金よりはマシなのですが、
いかんせん、この手の鉄は、やわらかくて、焼き入れが入らないので、
しかたなく、下の写真のように氷を入れて水温の方を5度前後まで下げています。
(写真の氷は、だいぶ融けた後のものですが、
この季節だと、最初には、たんまりと氷を入れないとなりません。)
もし、普通の鋼鉄でこれをやったら、簡単に折れる鉄になってしまいますが、
軟鉄やステンレスの場合には、これをすると常温の水で冷ますよりも、
若干ですが硬くなります。
長い経験則から、この方法を編み出しました。
しかし、そもそも、ちゃんとした鋼鉄を使えばいいだけなのですが、
あくまでも試作品なので、切ったり、グラインダーをかける時の
「加工が非常に楽」なのと、飛刀術に使うぶんには、使えるので、
これで間に合わせることがあります。
ただし、やはり、
畳に投げる、地面にドカスカ落ちる、という異常な扱い方をするので、
衝撃の加わり方では、少し曲がることがあります。
そこで、微妙に少しだけ曲がっていた部分を、
ゴム槌で、慎重に、かつ思いっきり強く叩いて戻してから、
前述の冷水の使用で、少し焼きいれをしました。
たいした硬化は、期待できませんが、やらないよりはマシです。
仕上がるとこんな感じです。
市村さんのだけは、茎(なかご)の部分ちゃんと削ってありますが、
あとの2本は、削らずに糸を巻いたので、明らかに手抜きです。
別に日本刀ではないので、機械油を薄く引いておきます。
日本刀を手入れする人たちも、試斬で、頻繁に使用する人の場合には、
伝統的な、植物性の丁子油よりも、錆びにくいという点から、
ミシン油を愛用する人がわりと多いようです。
手作りですが、いちおう鞘もありますし、
右写真の一番手前のひとつ以外は、刀袋も手製です。(うちの相棒の作)
当然、刀身には、刃は全くついておらず、斜めに研磨すらしていないただの板です。
切っ先は、ペーパーナイフよりもさらに切れない程度に研磨した部分が、
直線距離で約4センチ。
柄を含む、全ての形状を、
「森林伐採の作業や、猟で使う山刀(マチェット)」に類する形状にして、
武器としての「外見の形状」を、完全に廃してあります。
また、刃付けをしないなどして、武器として、全く用を成さないようにしてあります。
ここまで徹底しないと、合法的な稽古用の道具にならないからです。
そもそも、畳に、なんとか刺さる事だけが必要とされる性能ですから、
ただの鉄の板でいいのです。
しかも、超安物の鉄なんかに、わざわざ刃をつけても、
そんな刃は、地面に落としただけで簡単に潰れてしまい、無意味ですから。
過酷な使用をする稽古剣であることと、軟鉄である理由から、
仕上げ砥ぎもしてありません。せっかく仕上げ砥ぎまでしても、
軟鉄は、すぐに細かい傷が付きますから無意味なのです。
●まー、人様の前での「演武」や、撮影用の「武具」という意味では、
本当は、亜鉛合金等のオモチャの模擬刀を使う方がいいのですが、
私はそれで(安くもない安物の)模擬刀を3本も、お釈迦にしましたから。
かといって、いくら脇差だからといって、
何十万円もする真剣を投げるほど、裕福な人は、あまりいないと思います。
しかも、一度や二度、投げてみる、という気楽な話ではなくて、
何百回と稽古するのですから、そんなことに、真剣や模擬刀を使ったら、
頻繁に鍔が地面に叩きつけられますし、拵えのいろいろな部分が、
どんどん壊れたり、ガタついたりしてしまいます。
新しいカメラの画質テスト
●単なるカメラテストなので、
内容は無く、ただダラダラしております。
刺さった剣を見て打剣は評価できない。
■確か、明府真影流の染谷宗家が書いていたことだが、
標的に刺さった剣の様子で、何がいけないか分かる(または判断する)
といった記述が、書籍の中にあったが、
ああいった点も、私は染谷氏の持論を評価しない理由のひとつである。
(短い剣がいいとか、その手の検証不足の話も含めて)
また、その染谷氏の本を、真に受けて「剣の刺さり方の写真」を見て、
何が悪いか分かるといった馬鹿を言う者もいたように記憶している。
●しかし、最終的に刺さっている剣というものは、
途中でどのように姿勢を崩したり、変な回転を起こしても、
ほぼ上下左右まっすぐに刺さっているケースがかなりあることは、
手裏剣術者であれば、自明の事実である。
従って、打剣が良いか悪いかは、標的上の剣では判断「不可能」であり、
その飛行状態を目視またはカメラで確認する以外にないのである。
そのことをこの動画の最後のほうで簡単に説明しています。
■「標的上の結果」のみで判断できることは、
せいぜい、首落ちが早かったか、遅かったかだけであるが、
これも、「押さえ加減」だけが原因ではなく、
「手の内」の不備
「構えの位置」の不備
「腕の振りの軌道」の不備
「体重移動」の不備
「手離れのタイミング」の不備
「手首や指の動き」の不備、
など、さまざまなファクターが原因となって、
飛行する剣の前後左右のブレと、標的での刺さり方を決定するのである。
だから、「標的上の剣の状態で、打剣を判断すること」は、
「絶対に出来ない」のである。
とんでもない姿勢で飛んでいった剣が、たまたま結果として、
上下左右とも、ドまっすぐに刺さっていることなどザラにあるからだ。
*********
●最後に余談ですが、
草刈機で作業をしていたときには、まー、この暑さでも平気かと
思っていたのですが、しゃがんで、草むしりをしたら、
「これは長く続けたらマズいようだ」、と思いました。
暑い日に、しゃがんで作業するのは、
血流のせいか知りませんが、相当に老体にはこたえます。
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