迷惑かけて　ありがとう　の怪


●天音さんのブログに、少し出てきましたが、こういうやりとりでした。



>>前半省略


「めいわく　かけて　ありがとう」

って、

風 吹いて　葉っぱ舞う

とか、

雨　降って　水たまり

とかと同じですか？


>かなり　違います。

>それでは、別の２例のマネです。
>自然をそのまま言うならば、誰でもできます。

>タコさんが、もっとすごいのは、
>人を題材にしている点です。


崩残様へ

ぬ〜。
結構自信あったのに。

返信ありがとうございました。

わかんなくて気持ち悪いけど、
全然わかんないので、

また考えて出直します。




＊＊＊＊＊＊＊＊＊

「解説」

考えたら、ダメなんですよ。

Ａｂｙさんは、「迷惑かけてありがとう」を実際に連呼してみた感想を
送ってくれましたが、なんだかなー、という感じでした。


天音さんは、考えて、「何を」分かろうとしているのか、わかりませんが、

クイズを解くような感覚で取り組むと、
大昔、竹の間掲示板でやった、禅問答に対する、
沢山の、トンチンカンな回答者たちのようになってしまいます。


そもそも、これは「実存的」な言葉であって、クイズではありません。


私がたまたま、芭蕉の句と、良寛の句と「同じ香りがある」と書いたものだから、
ほとんどの読者の人たちは、天音さんと同じことを、すぐさま、
うっかり考えてしまったはずです。

「あー、人がいない自然現象とか、無我の意味とかなんだろう」と。


これが、思考や観念に囚われた人が、いつもいつも、やってしまうことです。

しかし、やってしまっても構いません。
今、皆さんは自我復元をしているのですから、それでいいのです。




しかし、一方で、私は言っています。

>タコさんが、もっとすごいのは、人を題材にしている点です。


タコ八郎が使った単語は、すべて、人間に固有のものであって、
自然描写でもなく、自然を表す単語でもありません。


そこで、「迷惑かけて　ありがとう」の構造をよく理解した上で、
「同じ構造」になるような言葉を作り出そうとすると、
これが非常に難しいのです。



●天音さんが、
もしも本気で頭を使って「考えて」答えを出したいならば、
意味を解釈したり、こじつけようとする前に、
言葉の「構造」を理解しないとなりません。


前回の投稿に書き記したように、
これは日本語としてはあり得ないものなのです



そこで、では、それが、どれぐらい「あり得ないか」を説明します。



●「迷惑かけてありがとう」これを、
「逆に」ひっくり返した反対の言葉を創作しようとすると、
こうなります。


『大金渡して、ごめんなさい』

『命を助けて、ごめんなさい』

しかし、このいずれも、意味が通ってしまいます。

一番目は、大金を渡したせいで、相手が人生を踏み外した場合です。

二番目は、誰かの命を助けた場合に、他の人が死んでしまったり、
または、助けた相手の人が、実は、死にたいと思っていたのだったり、
死んだほうがずっと良かったのだと思っていたら、
「ごめんなさい」は、成立します。


では、なんとかして、
タコさんの「迷惑かけて　ありがとう」と、
「言語的な骨組み」が類似する「構造」の言葉を作り出そうとすると、
こうなります。


『心配かけて　ほっとした』


「心配」と「安心」、という全く対立した二つの言葉ですから、
一見すると、これは、ありそうもないこと、あり得ないことに見えます


しかし、これも、

「付き合っている異性に、わざとカマかけて、心配させたらば、
　私のことを心配してくれた、ちゃんと、私の事を思っていてくれていたので
　だから、・・・・ほっとした」

という流れの解釈が成立してしまうのです。



●そこで、めいっぱい、タコさんが言ったのと同じぐらいに、
不条理な日本語を作ろうとすると、




『足手まといで　ありがとう』

『心配かけて　ありがとう』


などになります。


つまり・・・・


そもそも、これほどに、「ありえない」日本語を作った、
という、そこが凄いところなのです。


しかも、これには、芭蕉の句も、良寛の句も、そこらの半端な禅語も、
ほとんど太刀打ちが、できません。


無為自然に起きることを、主語なく描写することなど子供にでもできます。


ところが、タコさんは、自然物の名前ではなく、
「人間にのみ固有の」
「迷惑かける」と「ありがとう」を不条理に組みあわせたのです。


既に言いましたように、
自然のことを自然の言葉で言うなら、誰だってできます。


しかしタコさんは、
極めて人間臭く、
いうなれば、「人間の曲がった心」が生み出す、
「迷惑がる心」と「ありがたがる心」によって、

実は、それでもなお「自然現象」を詠っている、という点なのです。


だから、言語的な構造だけを、なんとか模倣しようとすると、
私ですら、
「足手まといで、ありがとう」や「心配かけて　ありがとう」ぐらいしか、
ひねり出せないのです。



●これは、クイズではないし、言語学上の難問でもなく、

生き生きとした、不条理な言葉であり、

それが描き出しているものは、
「道（タオ）であり法(ダルマ)」なのです。


いうなれば、

肥溜めで悪臭を放っている大小便の塊から、
世にも美しく、不思議な香りのする花を、
一輪作り出した、かのようなものです。



だから、無理をして、わからなくていいです。


この言葉は、

あり得ない言葉であり、

不条理な言葉であり、

奇跡のような言葉であり、


決して、汚してはならない言葉なのです。




　　　





・ちなみに、この「めいわくかけて　ありがとう」は、
タコさんが普段から舞台でも言っていたものであり、
「臨終の際の言葉」ではありません。


もしも、意識が朦朧としている中で言ったのだとしたら、

「迷惑かけて・・
　・・ごめん・・・今まで・・いろいろしてくれて
　・・ありがとう」

の真ん中が、上手く言えず、「モニャ　モニャ　モニャ」になってしまい、
それを聞いた人が、真ん中を省いて「めいわくかけて　　ありがとう」
と、聞き間違えた、という推測も成立します。


しかし、この言葉は、タコさんの、普段からの座右の銘だったのです。





　　　　　　　　　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊




禅問答の世界


俳句が出てきたついでと言ってはなんですが、
そんなに、クイズがお好きでしたら、
ひとつ、書いておくので、解いてください。


回答を見ないで解きたい人は、【回答はこの↓下】以後から、画面を
スクロールしないで、がんばってください。



>和尚が、弟子に言った。


　"古池や　蛙飛び込む　水の音"

　という俳句は、お前でも、知っとるやろ？

　どういう意味だとかは、まー、置いておいてだ。


　はて、その水の音は、






　どんな音や？





弟子は、答えた。




　　　　　　　　　　【回答はこの↓下】


















































　　　　　【ガッツがあるなら、この下、見るな】



　　　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


















弟子は言った。



アンタが、ごたごた　言うから、聴こえへん！



　　　　　　↑
これは関西弁（京都弁や大阪弁）の「アクセント」で読まないと、味わいがありません。
　　　　






・野暮すぎる注釈・


「せっかく、私が、その水の音を聴いていた境地にいたのに、

　あんたが、御託をならべるから、

　やかましくて、聞き取れないじゃないか」


という意味。


あっさりと、和尚を撃沈である。





＊＊＊＊＊＊＊＊＊


ただし、これに対して、



「それは、（水の音が聴こえないのは、お前の心の乱れのせいで）、
　ワシのせいではないが」


と和尚が反撃することも可能である。





この場合には、

それを聞いた弟子は、

こう鳴き始めるのである。




　　『チ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜　チチチ　　チ〜〜〜〜』　　　(注・１)




これでオチがついて、

和尚に呼び出されてしまった芭蕉も、成仏できたというもの。




禅僧の心境にあっては、
万事は、「無音の静」ということである。



俳句には　俳句で　やり返せばよい。




＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊



●さて、川柳や俳句といえば、



献血を　　し過ぎて貧血　　輸血する



といった、血だらけの、自爆川柳などもある。




あ、そうそう・・・もうひとつ、思いついた。







ニャオー　　ニャウー　　ニャオー〜



家猫に　　なりたい外猫　　どこの猫











なんとなく、風情があり、情景が浮かぶような句である。




しかし、これが、







ニャオー　　ニャウー　　ニャオー〜



家猫に　　なりたい外猫　　外の猫









となると、哀れさが漂ってくるのである。

外猫は、家猫になりたくてもなれない、というその現実が、
悲しさを漂わせるのである。





そして、




ニャオー　　ニャウー　　ニャオー！！〜　　=("ω")=





家猫に　　なりたい外猫　　うちの猫










こらー！！　捨てたの　お前かぁ！　



と、一転して、漫才になってしまうのである。




だから、日本語というのは、面白い。








（注・１）

昭和初期、ある論争が起こった。

芭蕉の句の蝉の種類が何か？ということである。
アブラゼミか、ニイニイゼミかという論争だ。

歌人・斎藤茂吉は、「やかましく鳴くアブラゼミだ」と言い、
漱石門下の評論家・小宮豊隆は、
「いや絶対にチーチーと、か弱く鳴くニイニイゼミだ」と主張し、
それが２年越しの論争になった。

しょうがないので、調査が行われた。

すると、芭蕉が山寺を訪れた７月にはニイニイゼミしかおらず、
茂吉の完敗だった。強情で知られる茂吉が珍しく素直に負けを認めたという。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊

★ . 　　

>１０／１８　６：００　本文中と文末に少し加筆しました。



毒人間はなぜ製造されるか


●何も毒親にかぎらず、毒人間ということについて説明します。


どうしてその毒親、毒人間が生まれて育ってしまうのかについて、
もっとも分かりやすいのが、少し前に紹介した「Ｓ０２０さん」の
内面の状態の描写報告です。


そして、私は、同じ毒の基礎を、
マディアさんの父親、お姫ちゃんの父親、天音さんの母親、
その他、沢山の人たちの両親の中に共通項を見ていますし、
おめめさんの母親もそうですし、Ａｂｙさんの父親もそうです。


どの毒親の本心からも、聴こえてくるものは、すべて「同じ」です。

それは、

『お前らは、私の存在意義を認めろ！』
『お前らは、私の必要性を認めろ』
『お前らは、一生私を必要としろ』
『お前らに、私の必要性を認めさせてやる』


これのみです。


●自分で、自分の存在証明や自分の存在肯定に失敗した者は、
他人や、妻や、夫や、子供を使って、
自分が生きている価値を、相手に押し付けて、
あるいは相手に同意を強要して、自らの中の不安から逃げようとします。

これが毒親や、毒人間たちの「基礎」にあるために、


Ａｂｙさんの毒父親のように、犯罪的な洗脳で、まんまと子供を
ハメた場合には、キャバクラで、

>>「だーれが、そんなに出来の良い息子を育てたのでちょーーー？、
>>はーい、このボクちゃんでーす」

とアホ面さげて、女の子たちに自慢しているのでしょうし、


おめめさんの母親などは、

>>「この子は、私の人生が不幸ではなかったということの証明に使ってやる」

と思っているでしょう。



子供の調教にある程度成功したと思っている親の場合には、

>>「どうだ、子供は、オレの存在する意味を理解し、俺に感謝すべきだ。
>>そして、そんな親である私を、私の周囲の人間も認めろ」

と心の中でわめいている。



一方で、子供の調教に失敗したと思っている親、
あるいは、子供の調教に難儀しそうだと焦った親は、
子供に暴力をふるい、

>>「誰の金だ、誰のおかげでここで暮らしていられると思っていやがる」

と主張し、

その恫喝から必死に子供を守ろうと母親がすると、その妻にも暴力をふり、

>>「お前はオレではなく、子供に味方するのか？」とつっかかります。



ある読者の女性の旦那の場合には、

>>「オレがこんなふうになったのは、オレを認めない社会のせいだ」

と、妻にわめき散らして、その結果、妻が家を出てゆくと、

「見捨てるのか」と泣きつき、「いうとおりにするから」とすがり、
ほどなくすると、また妻に暴力をふるいます。



■パターンとしては、

子供や妻の洗脳に成功したと思っている毒父親は、
「説教、格言、自慢」が多く目立ち、

「耳当たりのいい、道徳じみた、薄っぺらな言葉」を口癖のように言います。


一方で、子供や伴侶を洗脳できないかもしれないと危機感を持つと、
レベルを落として、

「暴力、脅迫、恫喝、暴言」などで、妻や子供に恐怖を植えつけようとします。


しかし、それを受けて、毒母親も、自分の身を守るために、
自分の子供を守る事よりも、夫におもねる行動を取ることがほとんどです。


そうして、子供は、両親のどちらからも裏切られたことに失意し、
時には、「祖父母や親類の人」に愛されることもあるのですが、
そもそも、その子供が本当に欲しかったのは、
祖父母や親類ではなく、「自分の親（特に母親）」からの安心感と加護です。



■しかし、毒人間というものは、

相手が、子供であろうが、妻であろが、夫であろうが、社会であろうが、

自分が存在していることに価値があるのかないのかを、
他人を自分の奴隷やペットにすることでしか証明ができない人のことを
言います。



■親の金で大学に進学する、ぼんくら学生を相手に、いきまいていないと、
貧困や差別（と思い込んだ）環境の中で努力した自分の存在意義や、努力の価値を、
証明できないといった、戦車さんの少し前の状態も、それに被ります。


だいたい、そもそも、
「親の金で大学に行ったら、ぼんくら学生になる」とか、
「金銭的に恵まれた家庭で育ち、大学へ進学した奴は、皆ぼんくら」

などという屁理屈は、私は聞いたことがありません。

それでしたら、おそらくは、この掲示板の読者や、自我復元ブログの
ほとんどの人たちは、私も含めて、戦車さんから、
「ぼんくら扱い」されるている、ということになります。

しかし事実は、逆です。むしろ、
「貧困の中で努力した自分こそ偉い」という、１人脳内妄想の宗教を
自分で作りあげ、自分一人だけが、その信者と化してしまった、
というのが、戦車さんの現状でした。

しかし、そこまで言う戦車さんは、現在、親からお金を借りずに、
自力で大学に行っているのでしょうか？

「借りたもの」は、「もらったものではない」というならば、
タダで大学にいった、ぼんくら学生だって、将来、その恩義（借り入り金）を、
何かの形で親に支払うことで、落とし前をつけるべきということになります。

つまり、借りたにしても、もらったにしても、
受け取ったからには、債務ですから、支払期限を決めて、
返さないとならないという理屈になります。

しかし、戦車さんは、親の老後の面倒など見る気はないと言います。
では、その債務は、お金でいつ返済し、あるいは恩義としては、
どうやって、親に返すのでしょうか？

それとも、やはり、「ボンクラ学生」のように、
「親のお金で進学することは悪くない」と認めるのでしょうか？



また、もしもそこまで、ただ親のお金で大学へ行った人たちを、
ただそれだけのことで、ボンクラ呼ばわりするのでしたら、

では、大学の学費も自分の力で稼いだ人は、ボンクラにならない、
などという、そんな「あり得ない法則」でも証明できたのでしょうか？


戦後、苦学して大学へ行ったり、大学へいかなくとも、
邪魔する他人をなぎ倒して、
血を吐くような努力をして財を築いた人たちの「ほとんど」が、
私に言わせれば、人間としては、ボンクラです。どこも偉くありません。



■すなわち、実際には、人の人生の価値を決定するのは、
経済的環境ではありません。


また、ボンクラ学生といっても、彼女の狭い私生活の中で、
認識できる（出会える）ボンクラ学生など、たかが知れており、

では、戦車さんは、親の金で専門大学に行っている生徒、
たとえば、理系や、工学部、あるいは文系でも、
その人たち（特に３年生や４年生）と、
１００戦の論戦、知恵比べをしたのでしょうか？


いいえ。せいぜい、
ちっこい知識や、言葉を知っているかどうか程度の、ひけらかし合いで、
勝ったとか、または「親の金で大学いかない私だって、負けなかった」
という程度の、本当に、みみっちい自尊心しか満足できなかったはずです。

親の金で大学へ行っていようが、いまいが、
勉学が大好きでやっている大学生の、その知識、経験、発想、そして情熱の前では、
戦車さんなど、数分で簡単にひねり潰されて、おしまいになると思います。

そして、おしまいにされたあとは、
「世の中の仕組みが悪い」と、逆恨みを延々と繰り返すだけです。


本当に、一流の技術や知恵を持った人達が、時に「自慢と、傲慢な一面」を
かいま見せるのでしたら、それは「冷笑」の対象となったり、お笑いにされたり、
あるいは、それも「絵」になるものだったり、かっこよかったりもしますが、

実力もない人間の、あさましい傲慢さなど、
馬鹿馬鹿しくて、「冷笑の対象」にすらもなりません。


しかも、その上、もしも、

「自分は進学させてもらえなんかったのだから」
「大学の費用は、親が出すのは当然だ」として、
戦車さんが、もしも親にお金を出させたらば、

それは、戦車さん自身が、
「自分のした努力こそ価値がある」とかいう、
その「崇拝教を捨てて寝返った」ことになります。

すなわち、最も毛嫌いして、対抗意識を燃やしていたボンクラ学生に、
本人自身がそのボンクラに堕ちるという、
なんとも、「自己矛盾」したことをしてしまうわけです。


しかし世の中には、
学費だけは親が出したが、下宿代や生活費は本人がバイトをしていた、
などという人たちは、無数にいます。
また、学費をも自分で稼いだ人たちもいます。

しかし、その事自体が、何かの価値を決めたり、
何かの価値を値上げするのでは断じてありません。



ただし、これを事例に出したのは、戦車さんの人格批判が目的ではありません。

「どうして、そういう考え方になってしまったのか？」という
原因の構造全体を、本人が見つけないことには、そこから抜け出せないからです。



■最低限の安定収入を得て、静かな暮らしをするための助言が欲しい、
あるいは、「適職を探す」というのであれば、
それは「職安」や「弁護士」に相談すればいいことです。


無明庵は、
「適職を自分で探せるようにし」「静かさは自らの内に見出す」
ということを自分で出来るようにする事の助言をしているにすぎず、

もっと言えば、パンのみにて生きることを目的とする人間になど、
用はないということです。


たらふくパンを食っても、
しまいには、トラウマが原因で食べたものを吐く人たちもいるのですから、
人は職を得て食ってゆけるだけで、自らが背負った問題を解決できるのではありません。



■私から見ると、自分自身も含めて、
人間が、心理的に苦しんだり、自分の思うように行かなかったり、
あとで、あれこれの後悔をすることが多い、

この原因の、約８割以上は、本人が、

「矛盾した考えをしていることに気がつかない」ことが原因であることが
ほとんどです。

残りの２割以下は、本当に、客観的に見ても、他人や周囲が、
あなたに「不当な害悪」を加えてくる場合です。


それ以外は、ほとんどは、本人の中の「自己矛盾」の結果です。




自虐と自己嫌悪の種


戦車さんと、Ｓ０２０さんの事例は、
親との関係、家庭環境、学校その他での環境から発生した、
「自虐感」「自己嫌悪感」が、それを感じないように自分で誤魔化すために、
「他者への攻撃」「他者への自己主張」に、変化してしまった場合のものです。


一方では、的外れな形への他者への攻撃や、他者への自己主張自体は、
自らの中で、押さえ込んだというケースの方が、
大半の自我復元者の人たちの、記憶の根っこにあります。



■人が、これらの行動（自己の誇大広告的宣伝）をしてしまう原因を称して、

一般には「寂しいから」「寂しかったから」と言ってしまうのですが、

この「寂しい」というのは「孤独」であるという感情であり、

「孤独」という感情は、「世界そのものから、見捨てられている」という、
根本的な不安に繋がっています。


この「見捨てられ感」が「世代間で連鎖すること」が、本当の意味での、
トラウマと、虐待と、ＡＣと、調教の「原因」です。

むろん、その主原因は、自我が希釈されてしまったことにあります。




■ブログを書いている人、書いていないが、地道に自我復元をしている人、
その人たちの親との関係や、あるいは現在の夫婦関係、
受けたトラウマや、調教の様相、そして毒親の態度、

それを見ると、どこを見ても、金太郎飴のように、


『私が、この世に　生きていていいと　
　誰でもいいから　私にそう思わせろ！
　そうしないと、暴れてやる。
　そうしないと、死んでやる。』



そういう声しか聞こえてこないのです。


そして、そのために、

恋人、異性、友人、伴侶、子供、さらには面識のない人たちまでをも巻き込んで、

>>「私がいるから、お前は生きていられる」と脅したり、
>>「お前は、私の作品だ」とか自慢したり、
>>「お前は、私の生きがいだ」と依存したり、
>>「お前らのせいで、私はこうなった」と相手のせいにしたり、


そういう事を、延々と繰り返しています。



■Ｓ０２０さんの話に登場する「山下」は、
まさに、その象徴であるとすらいえますので、あれは他人事ではありません。

>>「自分は、ここに、居ても、いいですよね？」

と主張するためならば、
ありとあらゆる、コビ、へつらい、傲慢さ、ずうずうしさ、馴れ馴れしさ、
性別という武器、そして、泣き笑いまでをも（無自覚に）悪用して、

他人の目の中に自分の生きている価値、すなわち、

>>「自分が自殺しなくてもいい根拠」

を求め続けるのです。



Ｓ０２０さん自身も、この罠に落ちる寸前でした。



■ことの最初の原因は、その人たちが、親から見捨てられた、
あるいは、そうとは知らずに、
「既に見捨てられていた」ということを
無意識に、あるいは明確に意識して知ったあとに、

>>「では、自分が生きていてもいいと認めてくれるのは、誰なのだ？」

となり、

異性にそれを求めたり、宗教や、導師にそれを求めたり、

精神世界が言う、あれこれの嘘の慰めや、インチキな魂の進化論を信じたり、

会社での昇進にそれを求めたり、社会的成功と呼ばれるものに求めたり、

家庭内で暴君のように振舞うことで、妻や子供に同意や服従を求めたり、

あげくには、貯めた貯金残高にそれを求めたり、

最後には、
自分の気に入らない民族や人々を、全て殺すことにそれを求めたり、

もう、目もあてられない状態です。



無明庵の桜の間や、復元ブログを「ただ読んだけ」にすぎないのに、

「親の手口など、自分はもう分かっている」と思い込んでいる人たちは、

その親の毒が、今も自分の中で作動し続けており、
親近の者や子供や周囲にも、
まったく同じことや、類似する事をしている事に全く気づいていません。

それは、希釈自我の時代に構築してしまったり、使い続けたソフトなのですから、
たとえなんとか曲りなりにも、全自我になっても、
「消去しなければならないもの」として、残っているのです。




＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊



■自我復元というものは、

自我の分量を元に戻すとともに、

そうした「自己存在価値」を、他人に頼ってきた毒親から受けた毒の
「解毒」をしないとならないのです。

この毒、すなわち「他人を自分の存在意味を見出す道具にしようとする衝動」は、
親だけからではありません。
あらゆるところに、人の行動理由として蔓延しています。



■私が、皆さんに自我復元をしてください、
そして全自我に戻ったあとであっても、解毒の作業は必要です、
というのは、

そもそも、全自我がどういう性質であったかを踏まえて話しているのです。


原型の全自我は、宇宙の存在意味までは証明する義務はありませんが、
少なくとも、自己意識が存在していることぐらいは自己証明しています。

そして、地球になぜ生まれてきた、それぐらいの自己認識は、
自分で持っており、生涯に渡り、自分で自分自身を支えて行きます。


限りなく１人になり、孤独になり、世間も誰も気にしない時間を持ち、
むろんネットを通じて、他人にちょろちょろ不要に関わることもせず、

しかし、絶望しているのでもなく、
また、自分が果たせなかった夢を妄想するのでもなく、

生き生きと、この惑星での生を楽しみ、喜ぶ。


１人になったときには、
たった１人で、世界や宇宙と向き合い、葛藤する、

それを何よりの喜びとし、
他人の評価など、一切必要とはしない。


私のことは、私が決める、私のことは、私が決めた。

そう言い切れる状態で、最初から生まれてきたのが、
かつての地球の全自我たちでした。


■ただし、この言葉を「自分だって、自分のことは決めている」と、
「言い張って、言葉と自己暗示で誤魔化す」ことぐらいは、どんな人にも可能です。

そういう事をいつまでもやっているような人には、私は関心がありません。

そもそも、それは、宣言したり、自負するようなことではなく、
現実に、そうなっているのか、いないのかだけが、その基準なのですから。



だから、全くの原型通りと同じとはいわなくとも、
せめて、故障する前の状態に戻さねば、ほかならぬ、あなたが
この狂気の連鎖から、抜けられないのです。

他人のことなど、どうでもいいから、
あなたが自我を復元し、毒を抜いて、抜け出してください。



■この自我復元というもののミッションが、お馬鹿な宗教と異なる点は、
あなたの「行く先」を用意していないということです。

あなたに、天国も、霊界も、どこぞかの惑星も、何も私は準備しません。
約束の地などないのです。


行く先は、あなたが自分で選ぶことだからです。


私が関われるのは、案内できるのは、出口までです。
出口とは、すなわち、入り口だったところです。




・余談・

今は、皆さんは、地球内部で、何度もぐるぐると、
どんどん劣化しながら生まれてしまっていますが、

地球に生まれてくる「本来のプロセス」は、
地球に直接に生まれてくるケースは稀であり、ほとんどありません。


まず、それは恒星や銀河系規模の範囲で、座標や目的が設定されています。

それに見合う太陽系や惑星や衛星を経由して、地球に到達したのですから、
最終的には、そこまで遡る必要があります。


自我復元は、そこまでの作業を想定しています。
それを出来る最低限の準備と言ってもいいです。

絶対にそこまでしないとならない、とは私は強要しませんが、
死ぬまでに、間に合わせるに越したことはありません。


ただ、ここには、妄想の産物の作用が本人の足を引っ張ることがあるので、
大変に、慎重にやらないとならないのです。



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親から暴力は受けていないが、
不安や恐怖を植え込まれるケース


●Ａｂｙさんのブログで語られる毒父親について、
私の中にひとつ、ひっかかっているものがあった。

それは、よその人間を相手にケンカをしていた父親が、
「手も足も出してボコボコにしていた」、そしてその上、
Ａｂｙさんの方を見て、にやりとしたシーンである。


●このどうにも気持ちの悪い描写部分がひっかかっていたのであるが、
少し、その全貌が見えてきました。


これは、調教をしようとする子供には、直接に暴力を使わず、怒鳴りもしないわけですが、
しかし、誰かを血祭りにして、見せしめにすることで、
間接的に「お前も、オレに逆らうと、こうなるんだ、覚えておけ」
と言っているようにしか見えません。


●これは、父親があかの他人に対して、
暴力までいかなくとも、子供の前で、誰かの悪口を言っても効果があります。
あるいは、テレビを見ていて、何かを父親や母親が馬鹿にしたとします。

子供が、まだ自分の考えを持てないほどに、幼ければ、幼いほど、
両親が誰かを馬鹿にしたり、誰かに怒鳴っていたりすれば、
「同じことをしたら、自分も、両親に馬鹿にされたり、怒鳴られたり、殴られる」

と認識することは目に見えています。

Ａｂｙさんのところの毒父親は、家族とは関係のない他者を、
調教しようとする子供の前で、「お前もこうなりたくないだろ」
という見せしめにしたわけですが、
兄弟間でこれが起きる場合もあります。


●つまり、父親が、自分以外の兄弟には暴力をふるったり怒鳴ったが、
自分にはそうしなかったからといって、安心などできません。

それは、暗黙のうちに、
「お前も言うことを聞かないと、お兄ちゃんのようになるぞ」
「弟のようになる」という形で、
別の子供には、手を出さなくても恐怖を植えつけられるからです。



●たとえば、根路理さんのところは、逆に、根路理さんの毒兄が、
父親をボコボコに殴ったりしたわけですが、
それを見たら、根路理さんにとっての恐怖は、両親だけではなく、
兄もまた、恐怖の対象となり、逆らったら、自分も顔を殴られると思うことになります。


●さらには、娘のことは非常に可愛がったと思い込んでいる、
おおめさんの母親は、どうしようもない夫に対して、怒りばかりではなく、
恐怖も持っていたかもしれません。

子供の前では、我慢していたり、弱みを見せないようにして、
子供を怒鳴ったり、ヒステリーを起こさなくても、
夫に対する恐怖も軽蔑も、隠していても、必ず子供には感染します。



●さらにいうならば、暴力や、恫喝だけではなく、
「愚痴」程度のものさえ、子供には感染します。

たとえば、母親や父親が、子供の前で、自分の仕事場での愚痴を言って、
誰かの悪口を言ったとします。


すると、子供が幼ければ幼いほど、
その親が言うところの「ダメな奴」「悪い奴」「嫌な奴」というものを、
そのまま「ダメな奴」「悪い奴」「嫌な奴」なんだと思い込みます。


そうなれば、子供は、もしも、自分がそういう人間になったら、
自分も親から、馬鹿にされて、悪い奴と言われるんだと思い込んでしまいます。

そして、無意識のうちに、親が嫌っていたり、馬鹿にしたり、
攻撃している「その相手像」に、親の前で自分がならないように、
自分を萎縮させてしまうのです。



●たとえば、Ａｂｙさんが、怖がらない自分を作ろうとしたのだとしたら、
それは実は、「怖がる奴は、腰抜けの馬鹿だ」と父親が言っていたのを
幼いころに知らずに鵜呑みにして、

もしも、何かを怖がったそぶりを見せたらば、
父親に馬鹿にされたり、殴られるとまで、無意識のうちに思っていた
可能性も疑っています。
ただし、ここは、はっきりとは分かりません。


●とにかく、子供は、高校生あたりになれば、
いいかげん、親が、有言実行の人間ではない様子を見たり、
親の言っていることが、あさはかに見えたりして、
「自分は親とは違う」と、思って反抗もしたりもするのですが、

一番怖いのは、
そうした「分別が出来る以前」に、親のどちらか、または両方が、
子供の前で、他人や他の兄弟をダシにして、
「ああなってはいけない」「ああいうのはダメ」という善悪の区別を
子供に吹き込んだ場合です。

意図して吹き込む場合、意図しないで、ただ愚痴っていた場合、
どちらの場合にも、子供の中に「不安」を生むことになります。

そして、それが、
自分が家庭の中でどう振舞うべきかを判断する指針になってしまっている、
といことには、なかなか気づけないかもしれません。



■ですから、ここが大切なところですが、


毒親から自分に対して向けられた暴力や恫喝だけではなくて、

>毒親が、馬鹿にしていた別の他人や、兄弟姉妹、あるいは社会の何か、
>毒親が、他人に対して特に攻撃的になったこと、
>毒親が、他人に対して軽蔑的だったのは、どういうことだったのか、

それを思い出すと、
知らずのにうちに、その毒親が言うところの
「ダメ人間」といわれないような振る舞いを、
あなたが、自分に無理をしてまで行っていた場合があると、
私は考えています。



●さらにいうならば、毒親が、妙に、
「褒めちぎった相手」がいたり、「褒めちぎった何か」があったり、
その毒親が、何かに愛情を注ぐ様子を、子供が見ていたら、


>「ああすれば、自分も親から、良くしてもらえるのだろう」、
>と錯覚してしまうであろうことは、疑いの余地がありません。


たとえば、もっともよくありがなのは、

>「＊＊ちゃんは、お母さんのお手伝いをして、本当にいい子ね」

と言って、自分の子供を煽ったり、馬鹿にする毒親です。



●このように、子供が幼ければ幼いほど、悪意があろうがなかろうが、
親は、その言動の中で、
何かを「肯定」したり「否定」する様子を子供に見せただけで、
子供をいとも簡単に不安にしてしまえるのです。

「不安」に陥れることさえ、できてしまったら、
その子供を調教し、洗脳するのはいとも簡単になってしまいます。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊



【　余　談　】

参考にならない、余談となりますが、
私の母は、私の毒父親のことを、
「ほんとに、あの人は、
　嘘つきで、金に汚くて、ケチで、気が小さい」とよく言っていました。

しかし、事実、父親がそういう人間であったと状況を認識したのは、
高校生になったころで、
それまでは、夫婦喧嘩など、「どっちもどっちなのかもしれない」、
としか思っていませんでした。


しかし何よりも重要だったのは、私は、だからといって、
別に気が小さいことを、悪いこととは、私は思わず、
また強いていえば、仮に嘘つきだとしても、それを悪いとも思わなかった。

金に汚いというのは、どういうことなのか、私には分からなかった。
ただ、まだ高校生だった私への生活費を、
「生活保護より遥か以下」のレベルまで、とことんケチるので、
ケチなのであろう、とは思っていた。

というか、ケチというのも、何のことか、私にはよく分からなかった。
今でも「節約」というのは分かるが、
ケチというのはどういう事なのかが分からない。

たぶんだが、ケチとは『自滅的な結果を招く節約』のことなのだと思う。



●ただし、気が小さくなったり、嘘つきになったら、母親に愛されなくなる、
という不安は一切なかったのです。


なぜならば、仮に私が、嘘つきや小心になってさえも、
母親が私に愛情を向けなくなるということは決してないと確信していたからです。

つまり、親が批判するような対象になったら、

>そのときには、自分が「親から、捨てられる」「親から嫌われる」

という不安や恐怖が全くなかったこと、
子供にそう思わせるような振る舞いを決して私の母がしなかったこと、
それが、私の中に、安心感を育てました。

この母親は、何があっても、子供を見捨てない、
という絶対的な信頼感でした。


しかし、これがもしも、
子供に対して、常に脅迫的であったり、暴力的であったり、
逆に、子供に頼っている親だったり、
子供に何かを期待しすぎる毒親であったらば、
その親は、常に、

>「お前が、私に捨てられたり、嫌われて、不安になりたくなかったらば、
>　こうしろ、こうするな。」

という「脅し」を、暗黙のうちに、子供の中に刷り込むと思います。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



●ちなみに、私の母は、
「子供が小さいうちは、何か苦しんでいたり、どこか病気だったら、
自分が、身代わりになりたいと思った」と言っていた。

この言葉がなんら偽善的でもなかったことは、
その後の母親のいろいろな言動から証明された。

また、「子供がまだ小さいうち」とは、
母親の中では、明確に線引きができており、
いつまでも子供扱いするということではなかった。

おそらくは、母の言った「子供が小さいうち」とは、
せいぜい、高校卒業ぐらいまでのことだろう。


●私が母に世話になった、「ひとつの区切り」がついたのは、
私が２１歳か２２歳の時だった。

そのころ、
「２０歳になったら、子供に対する扶養義務は親にはないから、
　生活費は出さん。早く、家を出て行け」と、私は、父親にせっつかれていました。


そんなころ、母親が区営団地の応募にハガキを出したのが運よく補欠で入り、
数ヶ月後に、ちょうど部屋の空きができて、私と母は、団地に引っ越した。

その当時、私の給料は手取りで、わずか、１１万５千円ほどしかなく、
役場の住宅課の担当者からも「大丈夫ですか？」といわれてしまったほどの
低所得だった。
まー、家賃は月３５０００円だったので、なんとかなったのであるが。

そして、その静かな団地で、私は何ひとつ不自由を感じることはなく、
母も私と共に、かなり気楽な「余生」を過ごしたのであった。


そうして、母は、毒夫からも完全に離れられ、
家計は私が支えたので、家事をする以外は、
母は、好きなだけ好きな本を読み、テレビを見て、
時々、私とオカルト話をして、のんびりと暮らしました。


戦前から戦後を生き、人生の前半では、馬鹿夫のせいで、嫌な思いもしたものの、
その、お馬鹿な夫とも縁が切れて過ごした、晩年の静かな２５年間は、
母にとっても、本当に良い人生の後半だったと思います。

（ふつうは、旦那と離婚したり、旦那が死なないかぎりは、
　アホウで目障りな旦那とも、一生、付き合っていかないとならない
　女性がほとんどですから。
　そうなったときのために、子供を徹底して調教しておこうとする毒母親も
　多くいるようです。）



●さて、毒父親の持ち家を離れて、
その団地への「引越しの運命の道筋」をつくったこと、
それが、母が私に対してした「子供を保護する親としての最後の勤め」
だったのだと思います。

そして、私が２１歳前後で、
その団地に引っ越して、母親を扶養しながら「自活」するようになってから、
母親の保護を必要としない、「私」の人生の満開が始まった。





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★ . 　　

重要なのはリアリティーのみ


●しばらく更新しませんでしたが、いくつか理由があります。
私事での疲労による体力が回復をしなかったことは、あまり大きな理由ではなく、

最も大きな理由は、私自身の意識に、シフトが起きているからです。

これが始まったのは１０月の少し前からでしたが、
私自身の「関心地図」が、今までは、相当に関心を注いでいた皆さんの、
トラウマＡＣ問題へとは、次第に向かくなくなり、
次の段階のことを準備すべきと判断したからです。


次の段階とは、
「この惑星のシステムから、出てゆくと決意した人たち」の為の道づくりです。


●このためには、少しオカルト的なことを言うと、
私が今日まで関心を向けてきた、人間のトラウマ問題からは退き、
全自我になった人、これからなりそうな人の事を想定して、

その人たちにとって必要となる領域と関係する、人間以外の関係者を、
今までのメンバーとは入れ替えないとならないからです。

そうなると、地球上の人間に固有の、トラウマＡＣ問題や、
「この世界の事象」への関心にウェートをおくことはあまりできなくなります。

自我復元の作業の改良があるかどうかや、
「自我判定」だけには、きちんと意識は向けておきますが、

その他は、地球外と地球の間、あるいは生死の境界線に関係した領域で、
私に知識的に協力してくれる人間以外の生命との「接点」が必要になるということです。



●また、トラウマＡＣが、あと少しで掘れそうな人が、
とうとう結局は掘れない様子を見て、諦めたこともありますし、

まったく逆に「もうトラウマ問題は、大丈夫だと思える人たち」が、
かなり増えたこともあります。

掘れない人に対しても、
なんとか、ギリギリまで全力で諦めずに続けてきたのですが、
掘れない理由は、おおかた理解できましたので、これまでとします。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊


●そこで、今回は、少しだけですが、無明庵あるいは私個人が、
この世界の中で、どういう特異性を持っているのかについて、
ざっとですが、説明しておきます。


キーワードになるのは「リアリティー」です。


むろん、リアリティー（現実性）の定義そのものからやり直せば、
いろいろと面倒な定義が必要なのですが、
ここでは、主に、トラウマやＡＣ問題に関しての「リアリティー」について、
記しておきます。



●これを説明するのに、
復元ブログの中で、分かりやすい事例は、
お姫ちゃん、マディアさん、天音さんの３例のトラウマＡＣの構造と、
それと対極の様相にあるＡｂｙさんのトラウマＡＣ構造の１例です。


極端に虐待的な扱いを親から受けた人たちに共通するのは、
その親の言っていることが、まったく不当であり、現実のことではないことです。

その非現実的な嘘を、子供に刷り込み、怖がらせ、従うように調教していました。

別に、子供時代のその人たちが、
私から見れば、どこも悪くない態度なのに、悪いといって殴るなどです。

つまり、
「悪くもないこと」を「悪い」としたり、現実にそこにないことを、
引き合いに出したりなどです。


だからこそ、私は「親が口にする口癖や教訓じみた言葉」を
皆さんにアンケートを取ったのです。


それらはきわめて「非現実的」だったり、具体的でない曖昧なものが多いのに、
子供はそれに縛られて、言動を制限してしまう事になるからです。


「悪くないのに、悪いという親」

これを、虐待的家庭だった前述の３人の人たちとして、Ａパターンとしておきます。



●次にＡｂｙさんのケースをＢパターンとします。

すると、Ａパターンは、「子供がちっとも悪くないのに、悪い」と
親が言うことで、子供を調教したのに対して、

Ｂパターンでは、
「子供がちっとも良くないのに、良い」と、
親が言うことで、子供を調教したものです。



●Ａパターンは、暴力、恫喝、無視、などの実害がありますので、
親子がいるその「現場で」、苦痛と混乱を感じます。
苦痛はかなり明確に意識されており、
ただし、「それは自分が無力で、私が悪いからだ」と、
親に思い込まされてきました。

それを今、解除しつつあるのが、Ａパターンの３名です。



●ところが、Ｂパターンは、実は、
最初にまず、子供には意識化できないように、
「脅しの仕込みが入っている」という、その基礎の土台の上で、

親から「褒められたり」「持ち上げられたり」「薦められたり」する
というケースです。

私がＡｂｙさんをメールで見ているうちに、
「これは、最も困難であろう」と結論した理由はそこです。


●意識できる不快感がないように麻痺させられて、
しかも、優しく理解力があるように振る舞う両親、そして苦痛もない、
しかし、実は、裏側、水面下では、
すでに子供を脅迫して、「下味」をつけてある上で、

子供の自主的判断を奪い、奪っておきながら、
「自分で決められる良い子だね」と褒めて料理してしまう点では、
猛毒レベルです。

匂わない、見えない、わからない、という意味では、
放射性物質並みのものを盛られたわけです。



一方で、他３名は、「臭い」し、見た目も「汚らわしい」もの、
つまり、子供でも、少し大きくなれば「認識できる毒」だったのです。



●しかし、両方に共通することがあります。

それは、子供に叩き込んだトラウマやＡＣの材料や原因が、
「現実的なものではない」という点です。

むろん、殴られたり、蹴られる、
あるいは、閉じ込められて監禁される、といった暴力は「現実」のものです。


しかし、子供を、ののしるにしても、甘やかすにしても、
そこで、親が自分の正当性を代弁してもらうために持ち出してくる、

親や大人たちの「理屈」、あるいは「善悪のイメージ」「社会常識」は、
現実性には、著しく欠けているのです。


彼らが褒める根拠も、非現実的ならば、
叱りつけたり怒る根拠も、とても非現実的なのです。


だから、皆さんが、親から、怒られても、ほめられても、
どちらにも、本当の本心では「現実性を感じていないままで」大人になります。



●そうした人が無明庵サイトにくると、
自我復元以外のコンテンツにおいても、どんなにオカルトに見える内容でも、
ある意味では、ここでは、「現実性」こそを重視しています。

認識できる範囲の情報を、現実的に考え、現実的に類推すると、
こうなるので、現実的には、こう対処してみた、
そういうものが無明庵のひとつのカラーです。


皆さんを心地よくさせるような、スピリチュアル話などなく、
厳しい内容がほとんどです。
しかしそれらは、現実世界を観察した結果出てきた結論です。


だから、一部の人たちは「このサイトは、本当の事を言っている」、
あるいは「本当のことを言っているようだ」と認識するのです。


●むろん、この場合の本当とは、情報源の真偽そのものではなくて、
情報を扱う場合の態度として、よりマシな姿勢を心がけている、
ということです。

セックスの問題にしても、
自殺するのは自由か否かの問題にしても、
宇宙のことについても、
悟りのことについても、
あげくには手裏剣の事についても、

すべて、希望的な観測を、出来るだけ挟まずに、
冷静に、検証的に探っていった結果、こうなった、
たぶん、こうすれば良いだろう、というもので埋め尽くされています。


ですから、私の投稿には、

「こうなったらいいのになー」という夢とか、希望を語ったものは、
おそらく、極く僅かか、ほとんどないと思います。

「目的意識」は、いいのですが、
現実性に基づかない、夢とか、美辞麗句とか、美化とか、
「世の中、みんなそうだから」、とか、
そういうものを、私が大嫌いであるという個人的な事情も関係してはいます。


●セックスのことから精神や武芸の領域に至るすべての物事に対して、


まず、苦しさを生じて、困っている問題は何か？、

それを問題にすること自体に問題はあるかないか？、

問題にするべきものと確定したら、その問題はどうして生じたか？

原因が分かったら、解決するにはどうしたらいいか？

この場合の解決とは、どのラインを解決と定義するか？


こうしたことを、数え切れないほど、
当サイトの「全部の分野」で繰り返してきたわけです。



●非常に難しいのは、そのリアリティーを決定するためには、
可能な限り、その分野の「全部の領域」を見ないとならないことです。

これを、原発問題とか、政治問題に対してやる人はたまにいますが、
ここはそういうサイトではありませんので、
光を当てるのは、主に、皆さんの心の中の「全領域」です。


●そして、その結果として、あくまでも私の基準においてですが、
「ダメなものはダメ」と言い、「そこは問題ないです」と私は言います。

私が重視するのは、リアリティーだけですから、
他人や社会に対する、期待とか、希望とかはありませんし、
逆に、必要以上の過剰な批判もしません。
読者の人、ひとりひとりの個人に対しても同じです。



●皆さんの親は、ダメでもないことをダメといい、
よくもないことをよし、として、皆さんを混乱させてペットのように
調教しようとしたのですから、

せめて、ここでは、あるいは私とのメールなどでの対話では。

皆さんのＡＣ人格や、トラウマ人格が、私の言葉を、どう思おうが、
『そのまま言う』『そのまま指摘する』ことしかしないのです。


それに対して、歪んだ人格が、
不快になったり、逃げたくなったりするのは当然ですが、
皆さんの毒親のように、自分の都合で子供に嘘を言う必要は、
ここには、（このサイトまたは私には）ありません。



●私と長く暮らしている砂手にとっては、これは相当にきつかったはずです。

私は、現実には、砂手を、褒めもせず、けなしもせず、
「指摘するのみ」です。

相手が期待や要求をするような、
こう思ってほしいとか、こうあってほしい、こう思ってほしい
などには、私は、全く興味がありません。

ですから、問題があれば、ただ指摘します。


必要以上に、褒めるかわりに、
「これこれは、こういう才能がある。ここは問題ない」と指摘のみします。



●私があまり他人を褒めないのは、理由があります。
たまにですが、相手のトラウマ人格を引きずりだすために、
わざと褒めることはあります。

しかし、基本的には、特にＡＣトラウマ人格の人たちは、
褒めると、すぐに調子にのり、つけあがり、それがその人自身の
自己破壊的な行為になるからです。


分かりやすくいいますと、
武術師範が、まだ全く何の基礎すらもできていない生徒に対して、
「君の右の蹴りはいいね」と褒めたとします。

確かにそれは事実として褒めたことになるのですが、
そうすると、その生徒は、いい気になって、褒められたと思って、
試合で、右の蹴りばかり出すようになります。

結果、そんなワンパターンでは試合に惨敗しますし、ケガをするかもしれません。


つまり、バランスを欠いていたらば、
褒められた技すら、何も活かせずに、逆に命取りになるということです。


そこで、師範は、バランスを欠かないように、
他の「基礎的な技を教えてゆく」のです。

そうなってこそ、本来その生徒が持っていた「右の蹴り」の良さも、
その「コンビネーションの中で」、効率よく、威力を発揮して、
試合にも勝てるようになり、
試合には勝てなくても「意味のある、良い試合」が出来るようになります。



●つまり、一般的に、漠然と、「人間的な温かさ」とか言われているような、
心にもない気遣いや、何かの自分の都合で相手に気遣うふりをする、
ということが一切ないために、

ある意味では、私の存在それ自体が、ただの鏡と化している側面があります。


ただし、ただの鏡ではなく、自我復元やトラウマ掘りでは、
無料の分析解説つきなので、かなり便利で、お得だとは思います。



●ですから、皆さんが、無明庵や、あるいはこのサイトではなく、
特に、私個人から、得られるものが、もしも少しでもある、
あるいは少しでもあった、としたら、


気休めや、心にもない言葉や、悪用できそうな知識や技術は、
一切得られることはなく、

あなたについて、容赦なく私が語る「リアリティー」のみです。


むろん、それがリアリティーの全部とは言いません。
私が認識できたり、関心を持てる範囲は、限られていますから。


●ただし、他の人や他のところ（組織や体系）では、
言われたり、指摘される可能性が、ほとんどないであろう部分について、

「そこは変です」「そこは問題ありません」と言ってきたこと、

それが、この約３年間、私がしてきたことです。


●その結果、少しの言葉や助言だけでも、
自分が変だと分かった人は、すぐさま、その人自身がそれを解決し、

自分が変だと、本気ではわからない人は、
私がいくら、どれだけ丁寧に解説しても、
その人自身に、それを解決できる力がない。

ただそれだけのことでした。



●もしも医師に喩えるならば、
患部を切り取るのは私の仕事ではありません。

症状の結果の部分を切り取っても、
根治していなければ、必ず症状が再発するからです。

また私が免疫をつけたり、薬を出したり、外部から直すのでもありません。

今、修復が進んでいる人は、直している（治している）のは、その人自身です。


その人が「自分で修復できるようにする」のが私の目的であって、

自我復元も、トラウマＡＣの掘り方も、
それを「やる」のは、その人自身です。

私の眼に、それを掘らせてしまうような結果になってはなりません。



また、私も「トラウマの震源部を見る」ことまではできますが、

それを感情として外に排出したり、
大きな患部として「取り出す」のは「あなた」がしなければならないのです。


すべて、当たり前のことです。



●おそらくは、少しの間でも、当サイトを来訪し、そして去来してゆく人たちは、

最初は、その人の「原主体」が、
「あそこなら自分を救い出してくれるかもしない」と気づき、

と、その人自身もわからなかったり、あるいは、
表層意識では、別のコンテンツに興味があって、
このサイトを覗いたのかもしれません。


しかし、本人の無意識下では、「原主体」が、
「これならば、なんとかなる。元どおりになれる」と判断していたのかもしれません。


そうこうするうちに、
ＡＣトラウマ人格がそれ（原型に戻ること）を拒否してしまい、

それまでの、歪んだやり方でもいいと思っている人たち、
気力なく妥協した人たちは去り、

また、「原主体」を見殺しにして、自分で自分を見捨てた人が去っていった、
という、ごく単純な流れになったのだと思います。





●最後に、まだ仕込まれた洗脳から抜けてはいませんが、
患部を自分の目で直に見て、自分で解剖している途中の、
Ａｂｙさんのブログへの一連のリンクを貼っておきます。



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



■偽リアリティーによる「調教パターンＢ」の参考
　↓
Abyさんの『父の調教』分析

１．
http://mmjhb11.exblog.jp/19881491/

２．
http://mmjhb11.exblog.jp/19883410/

３．
http://mmjhb11.exblog.jp/19884039/

４．
http://mmjhb11.exblog.jp/19885050/

★ . 　　

自我復元をやめた方がいい人


■仰々しいタイトルで、不安になったり自分のことかと思った人もいるでしょうが、
自分のことかどうかは、ご自分で判断してください。


これよりもさらに詳しい中身を本文中に追記して書くかどうかは、未定です。



「自分の問題」に関心のない者

・生活安定の為には、自我復元をやっておかないと、
　結局は、いろいろと不利になるようだから、
　自我復元が、将来の生活不安の解消法になるかもしれないと思っている者。


・自分の何かの願望や能力を実現する方法になる、と思っている者。


「極端に」言うと、この人たちは、

「自分はパチンコで負けが多い。自我復元をすればパチンコに勝てるのか」
という程度が本音の動機である。

これは極端なたとえ、ではあるが、ある意味で的確だ。

というのも、この人たちの目的は、自我復元ではなくて、
「その先に待っているであろう、安定するであろう」、
と邪推しているものに、この人のすべての関心があるからである。



「自分の問題とは何か」を知ろうとしない者

・「自分の問題」に関心がありますか？と問えば、誰だって、口先では、
「はい、自分の問題に、あります」と言うものである。


しかし、そもそも「自分の問題とは何であるのか？」と聞くと、
多くの人は、経済面の生活不安、
かかわりたくない人たちとの生活による心理苦、
その他、いろいろな具体的なものを、あれやこれや出してきて「自分の問題」と言うが、

「自分にとって問題になっているのは、そもそも根本では何であるのか？」
これを自問する気のない者がいる。


前例のたとえでは「パチンコが出るにはどうしたらいいか？」にしか関心がなく、
「どうしてパチンコなどという、くだらないことを自分がしているのか」を
問う事をしようとしない者。



・また、それを「問いかけています」という場合も、

「私は、根本的に、自分の中にある問題を解決しないと、
　
　この先、何をやってもダメだろう、と思いますので、

　自我復元はやりとげたいです」

と言ってくることが多い。


どうも、この手の人は、
あくまでも、「ダメになりたくない」らしい。

そして、自分のダメさが分かれば、
その先に不安のない世界が待っていると勝手に思い込んでいる。

しかも「桜の間や、復元ブログを見るとそのようだから」という程度で、
まるで自己危機感がない。



残念ながら、自我復元におけるトラウマ掘りとは、
まず、どこが、どれだけダメだったのか、に直面することから始まり、

ダメだと分かったふりをしても通用せず、・・・・以下省略・


省略したのは、いちいち、どういうものがダメかを羅列して記述すると、
そう見えないように、偽装したり、言い訳を始める人がいるからである。

また、復元ブログの人の言葉や、桜の間の言葉を、さも自分の言葉であるかのように、
無意識に、流用してしまう人がいるからである。



トラウマを「掘りたくない者」

・トラウマが掘れない場合、ほとんどの原因は、
「本人が掘りたがらないことのみ」である。


この場合、「掘れない」とは、過去の出来事を思い出せないのは重症として、
過去の事象を、あれこれと、思い出すことはできたものの、
ただ思い出しただけで、そこにあるものを全く何も「理解」できない者。


自分への危機感や問題意識を持った目で見れば、記憶が出てきたその段階で、
すぐさま理解ができるものであるが、それが出来ないのは、
自分の問題について理解したいとは、そもそも思っていないのである。


逆に、自問したり、自分の問題を見ようとする行為が、
「それまでのＡＣトラウマ人格がしたがっている事」を邪魔すると
内心恐れている者。

トラウマ人格がしがみついているものが、
自我復元の妨げとなるほどに大きな人は、復元が出来ません。

しかし、相当に、自分のトラウマ人格の言動に悩まされている人でも、
自我復元が、なんとかそれを振り切っている場合もあります。




・最後になって、「わからないで、苦しいです」と言い出す者。


そもそも、自分のことを、分かろうとしていないことがほとんどであるので、
分からないのは当たり前。

人は、本気で望んだことしか、自分に起きないであるからだ。


そして、どうも、この人たちは、
「自分のことを知ろう」とすることよりも、
「もっと重要」で「気にかかっていること」があるようだ。

「しかし、自我復元をしないと、その問題が解決できそうにないから」
と「漠然と思っている」だけの者。


しかし前述したように、

あくまでも「パチンコで元を取り戻したい」「生活安定したい」に、
「関心」と「心配の大半」があるのであれば、

そういう人が、
あらゆる物事の「そもそもの原因である自分」を掘ることは不可能である。


つまりこのタイプの人は、「自分がおかしい」とは思っていない。

「自分がおかしい」と思っているフリをしないと、
自我判定や、トラウマＡＣ分析をしてもらえないので、そうしているとか、

もしくは、
「なんとなく自分がおかしいと思う」という程度で、常に、ぼんやりしたままである。



すなわち、自分がおかしいと、断定ができず、断定する気もないので、
「パチンコのやり方のどこかが悪いのだろう」と考え出す始末である。


この人たちは、その酔いがブチ覚めて、顔が真っ青になるほどの、
自分が狂っていると自覚できる「事件」「事故」でも起きないかぎりは、
無駄であろうから、このタイプの人は、自我復元は、やめたほうがいい。



「自我復元をしないと、結局何をやっても駄目だろうから」、
　だから、
　「やらねば！」という、

いわば、間違った意味での「自我復元教」をきっぱりとやめて、
他へ行ってください。


パチンコをやっている自分の馬鹿さも理解しようとせず、
とりあえず、パチンコを続けたい、
しかしそれに勝つには、自我復元をしないとダメらしいと、
二つに指向性が分裂しているのですから。


自我復元というものは、そもそもどうしてパチンコなどに
うつつを抜かしているのかを自分の目と頭で分析するわけですから、
それは、パチンコを続けたいという方向とは対立するに決まっています。


その対立のハザマで、

１／「とりあえず、パチンコを続けたい私」と、

２／「パチンコで、いつか勝ってやりたい私」と、

３／「どうしてパチンコをしているのかを分析したい私」がいて、

４／「自己分析したいという事自体が、
　　　そもそもＡＣトラウマ人格かもしれないと迷っている私」がいます、それで、、、、

５「結局、どうしたらいいのか、わからないで、苦しいです」、


とか言い出す人がいたら、

５になってしまう事など、当たり前で、説明する意味すらもありません。

２になりたいならば、１をしていればいいのです。

４を言い出す人間のほとんどが、本音では、パチンコを続けたいので、
自分など掘りたくないのです。




注＊

ここでいう「パチンコ」とは、

その人が問題の本質から逃げ回っていられるためならば、

何でも利用するものの「総称」であり、

「お金の心配」「自己顕示欲」「恋愛問題」「就職選択の問題」
「対人関係の苦痛」「仕事の問題」「育児問題」、その他もろもろです。

この他に、「宗教集会に行く」「何かの研究サークルに入りびたる」
特に有害なものでは「マントラやお経を唱える」などです。


各種の瞑想や座禅も、すべて問題の本質からの目を避ける行為になりやすいのですが、
とりわけ声を出す、しかも何分も繰り返し同じことを言うということは、
とかく現実逃避や、依存症や、自己暗示になりやすく、
結果として、マントラを使う瞑想をしてきた人のほぼ全員が、
私から見ると、「無自覚人間」の巣窟のような状態でした。



つまり、

それにひっかき回されて、

「いつも心配を抱えていたほうが、問題の本質を見なくて済む」

「だから、それを続けていたほうが麻痺していられてマシだ」、

という意味で、これは、ごくごく一般的な、
「各種の中毒、依存症」の原理と全く同じです。


この治療法のガイドラインは、
別に自我復元のトラウマ掘りでなくとも、
既に、医療の世界で、おおざっぱには、確立されています。

治療法は、「依存対象」から完全に引き離して、禁断症状を引き出すことです。

そうしないと、自分がそれに依存していたという事実にすら気づけないからです。



その他、当庵的には異例（論外）の者

・自分の価値を他人に認めて欲しかった者が、他では相手にされず、
　ここならゲームの仲間に入れそうだと勘違いした者・・・論外
　

・知りたいだけの情報マニア・・・・・・・・・・・・・・さらに論外


・自我復元に支障をきたすほどの重度の病気や、
　精神科にお世話になっている者・・・・・・・・・・・・うちの管轄の仕事ではありません。




「補足」

たとえば、

>>「自宅にいてニート（あるいはバイト）をやりながら、
>>自我復元をした方がいいのでしょうか」

>>「それとも、手に職をつけながら自我復元をした方がいいのでしょうか」

と言う者がいたとしたら、


そんなもの、「どっちも両方ともダメ」に決まっています。


その人は、「どっちの環境の方が効率的ですか？」と尋ねることが、

とてつもない「愚問であること」にすら気づいていないのだから。



自我復元にとって、有利な環境など存在し得ません。

やる環境が有利か不利かではないからです。


どっちの行動を選んだらいいのかが問題なのではなく、

自らの「行動原理の中にあるトラップ」を本気で知り、
それを変えたい、消し去りたいと思うのならば、

どっちの環境にいても「違い」などありません。


ダメな場合にも違いはなく、どっちにいてもダメであり、

自我復元がダメでない場合も、どっちの環境にいても、違いなどないのです。





復元ブログの方たちへ



・おめめさん、

・ちきさん、

・シキさん、

・どんがめさん

・湖月さん


この人たちへの提言は、ひとつのみです。


トラウマ掘りというのは、被害報告だけではありません。

またＡＣ問題も、ただ事実や記憶を掘り出しただけでは不十分です。

まず、親から何をされたか（無視・放棄も「されたこととして」含めて）、
ここまでは、なんとか思い出せているか、今後思い出せるはずです。



さらに、その親から来る嫌なことを、
あなたがどうやって回避しようとして、
そのために、どういう手段で回避したか、ここをきちんと掘ってください。


トラウマとは、受けた傷、痛み、苦しさそのものですが、
ＡＣ人格とは、それを回避するため、
それに対抗するために出来てしまった人格です。

これは、皆さんの中で、たった今「加害者」の立場にいるのです。

「自分」と「他人」の両方に対して、同時に、
そのＡＣ人格は、
たった今も、そこで、「加害者」をしているのです。

主に、それは家庭内や、仕事場でです。


その重大性が分からずに、
トラウマＡＣが掘れたなどと思わないでください。

今まさに、昨日も、今日もやってしまっている、
「ＡＣ人格の言動パターン」を自覚しつくすこと、

これをしないから、自我率や変化が止まるのです。


＿＿＿＿＿＿＿＿


戦車さんへ

貴女の復元ブログは、すべてのコンテンツごと、消していいです。

無価値です。


もしも、今後、トラウマＡＣ問題を「本当に掘れる時」がきたら、
そのときにこそ、新しく、すっきりとした心の状態でスタートさせてください。
そのほうが、ずっと見る人の為になります。


今のもので終わるのであれば、無理をしてネタを寄せ集めただけの、
ハッタリ復元ブログですので、無意味です。


突破口が見えて、激変するのであれば、どうにかこうにか
現在の内容と、無理をして繋がりますが、
おそらくは、当分は、掘れずに、今のままでしょうから、
何かの成果や、自らの証としても、残しておく意味が全くありません。


>１０／３０追記

トラウマ、ＡＣ人格掘りで、完全に、つまづいたため、
「戦車ブログ」は削除となりました。復帰の有無は未定です。




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

★ . 　　

>10/31 10:30■本文中に重要な加筆をしましたので、再読下さい。



トラウマ掘り・用語編


■トラウマ掘りについては、今後、可能なかぎり、
個別の事案について、私が「ここが変ですから、掘ってみてください」
と、１人１人に、細かく言わずに済むようにしたいと思います。

そこで、皆さんが、自分自身でトラウマを掘れるように、
「用語」を、今回、改めて定義して整理することで、分かりやすくしておきます。


今まで「トラウマＡＣ人格」とか「ＡＣトラウマ人格」など、
統一性が取れていませんでしたが、ここで統一させます。





【トラウマ】

■あなたが受けた心的外傷のこと。

子供時代に、家庭の中で「毒親」から受けるものが最も種類と数が多いが、

学校、社会で受けるほか、
事故・事件などの場で、他者からのものである場合も含む。


トラウマを生じる原因となる「加害の種類」としては、

直接的暴力、殴る、蹴る、叩く、性的暴力、強くつねる、等。

言葉によるものでは、
大声で恫喝する、態度で威嚇する、言葉で脅迫する、等。

おしおきなどの監禁、玄関の外へ締め出す罰、等。

父親が母親を殴るなどの「間接暴力」、等。（それを見た子供が恐怖する）

兄弟間の暴力や、兄弟差別からくる圧力、等。

軽蔑、罵倒、等。

無視、放置　等。



■これらの結果として、
　　　　　　↓

「恐怖」、「不安」、
「疎外感」、「寂しさ」、「悲しさ」、
「無力感」、「自己否定感」、
「屈辱感（悔しさ）」そして、
「過度の劣等感」や、周囲への「罪悪感」、等を生じ、

これらの感情そのものをトラウマ（心的外傷）と呼ぶ。


それらの感情が、どういう暴力的な刺激によって起きたかを示すのが、
前述した「加害の種類」である。

この心的外傷を記憶している「部分」を、
一般的には「インナーチャイルド」と呼ぶことが多い。

受けた被害の種類と、本人の無意識さの加減によっては、
この「苦しく不快な感情があったという事実の記憶」すらも、
本人が思い出せずに、発見されていない場合がある。




【ＡＣ人格】

虐待の結果として生じた前述のトラウマの感情や、苦しみではなくて、

その「つらい感情を感じることの苦痛から逃れるため」に、
「被害者が自分で作り出した」人格。

この場合「人格」とは、言動の動機をなすもの、
つまり、あなたの行動と思考の決まったパターンと見ていい。

被害者である子供（あなた）が、その心の痛みや記憶から現実逃避して、
それを思い出したり、感じないようにする為に作られたこの人格は、

次の行動などに現れる。


麻痺、無感動、無関心、無自問。

他者への軽蔑、他者への過度の攻撃性と支配欲。

歪んだ傲慢さと、場違いな自慢や虚勢。

おべっかを使う、媚びる。

極端に遠慮をする。

相手に理解されない事による孤立を内心で極度に恐れ、
必死になってまで自分の真意を相手に説明しようとする。

自己正当化に終始する。

トラウマを見ないで済む為の、
「各種の依存症、共依存症や、中毒状態」。

悪化した場合には、自傷行為、摂食障害。

各種恐怖症、強迫神経症。

さまざまな心身の発病（精神障害に定義される重度の疾患も含む）

犯罪行為。



■しかしこれら全ての根幹は「我慢」から始まる。


したいことを我慢して諦める。
したくないことなのに我慢してやってしまう。

言いたいことを我慢して言わないままにする。
言いたくないことを我慢して言ってしまう。

泣き笑いしたいのに我慢してしまう。
泣き笑いしたくないのに我慢して泣き笑いしてしまう。


これらすべては、その最初は、
「親から不安にさせられないため」
「自分が不安にならないため」だったのである。


この人格の「部分」を、
一般には「アダルト・チルドレン（ＡＣ）」と呼ぶこともある。

ＡＣ人格である場合には、必ずトラウマの痕跡が見つかる。




【感染人格】

親の故意、過失にかかわらず、また親の悪意がなくとも、
親の感情の癖、考え方が、自覚できないうちに、
そっくりそのまま子供のあなたに伝染した人格。

伝染したという意味で、感染人格と命名した。文字通り、毒親のコピー人格である。


暴力、恫喝などによる心的外傷は、「毒親によるトラウマ」と呼ぶ。
これらによるトラウマは、たとえると「外傷」つまり「怪我」に似ている。
怪我は、それをやった加害者についてあなたは記憶している。
誰がやったか、どうして怪我をしたかの記憶が明確である。
痛みも被害を受けたときに、すぐさま瞬時に生ずるのである。


これに比べて『毒親の感染』は、たとえると『内科的な病気の感染』である。
つまり、発病するまでに時間がかかったり、
あるいは、毒親から感染したと分からずにいることがほとんどである。

感染者であるあなたは、その犯人が親だとは思っていない
感染源は、親しかあり得ないにも関わらず。


トラウマは、直接的な暴力や大声などの恫喝なので、外科的であり、
それは、親が直接的に殴ったり、怒鳴ることで子供が受ける傷である。

しかし、「感染」というのは、
親が子供を怒鳴らず、暴力をふるわなくとも感染する。


では、そこで感染するものとは何であるのか？

それは、『親が、口できちんと言わずに、我慢した感情』である。

子供に直接に怒りを言動では向けずに、
子供にとっては、分からない、回りくどい形で、
子供に自分の抱えたストレスをぶつけた場合に感染する。

また、親がそうして鬱積して、我慢しているところを子供が察して、
親の我慢や、恨みや、心配や、不安をそのまま、自分の体内に取り込む。

それが「親のせい」とは全く分からずに、
誰のせいか、何が原因かも、全くわからずに成人し、
やがて、自分が、いくら言動を親とは違う振る舞いや人生の選択をしても、
「物事に向かう姿勢や動機の根底」に、
自分の親とそっくりの毒があることに気づき始める。
ただし、トラウマ掘りをしないと、気づかない人が大半である。


直接的な暴力、恫喝、そしてそこに悪意が見えなかったために、
感染させた方も無自覚ならば、
感染したあなたも親からのものだという自覚が全くない事がほとんどである。


この人たちは「親は別に、それほど悪い人間じゃなかった」
と口では言うくせに、他者から見ると、どう見ても、
その本人が、著しく性格や、考え方が歪んでいる、という場合、
ほとんどの場合には、原因は、この「感染」によるものである。

だからこそ、親が加害者であるが事が分かりやすい、
暴力や恫喝による「トラウマ」を持っている人達よりも、
「被感染者」は、感染源が親であることに気づくのが困難である。

また気づいても、親のその毒の性質を、
本気では「敵視」ができないように洗脳されたような状態にあり、
毒親の性質が、その人が自分そのものだと思いこんでいて、
かなりの深さで自己同化してしまっている。

故に、心底から、インナーチャイルドの感情を引き出せないという、
重篤な欠陥を持っている人がいる。


症状という点では「自問を全くしない点」などの点は、
ＡＣ人格ともダブる所がある。

また、明らかに、ＫＹな雰囲気を発散しながら、
根拠もなく、馴れ馴れしい、ずうずうしい、というタイプの人間には、
この「感染人格」が見受けられることがある。

親から感染した性質は、あなた自身の「経験と理解」によるものではないのに、
あなたの日ごろの思考や感情を著しく抑圧するものとなる事が多い。


ただし、出ている性質は、その親が持っていた性質ごとに異なるので、
症状を限定したり分類して一覧表にする事はできない。




【被調教人格】

主に毒親が策略的に行うことが多く、子供を自分の命令に従うように、
長い時間をかけて行った調教の結果、
調教された子供側も、それが自分の考えだと誤認してしまう人格。

親による口癖、または宗教や、偉人伝などからの格言めいた言葉が、
子供に刷り込まれることも多い。

ただし、それらは、「感染人格」と全く同様に、
あなた自身の「経験と理解」によるものではない、にもかかわらず、
あなたの思考や感情を拘束したり、著しく制限するものとなる。

ＡＣ人格が、子供自身が、間違った自己防衛の為に作った人格であるのに対して、
毒親が画策した上で、わざと子供の中に作る「人工的ＡＣ人格」とも言える。



■なお、「感染人格」と「被調教人格」は、
「トラウマの痕跡」が、非常に見つかりにくいことがある。

ＡＣ人格は、トラウマに対して、
「本人」が生み出した「対抗と回避のための人格」であるから、
本人がそれを見て、分析すれば自覚ができるのである。


ところが「感染人格」と「被調教人格」は、
「本人」が編み出した人格ではなく、親の人格であるので、

本人が分析を試みても、それ自体の行為が毒親そっくりだったり、
コピーだったと自覚することが困難になる。

それは、子供だった頃のあなたの中に、完全に刷り込まれており、
それに多大な影響を受けて、現在のあなたの思考や言動が制限されている。

しかし、そもそも、それは、本人のあなたが作った人格ではないので、
自分の言動（自分の考えている事や、行動）に対して、
リアリティー（現実感）すらも、感じていない事が多い。




【原主体】

前述のいずれにも属さない、人格のさらなる「視点の核」。
よく、小さな女の子や男の子として妄想してしまう者がいるが、
この原主体には性別はなく、年齢もない。




【解決法】

心理的不快感、すなわち「落ち着きのなさ」「焦燥感」「違和感」を感じた、
まさにその時に（その時のみがチャンスであるので、遅くともその日のうちに）、

現在から過去への記憶を辿り、
自らの、「トラウマ」、「ＡＣ人格」、「感染人格」、「被調教人格」を
見つけ出すことを、そのつど、繰り返し続ける以外にない。


あなたに、今も深く影響している重要な記憶は、
３歳以前まで、５歳以前まで、７歳以前、９歳以前までに発見される事が多い。

幼少期になるほど子供が「無防備」なので、トラウマや調教を受けやすいからである。


なお、このトラウマの掘り下げは、【分割自我復元】と併用しないと、
そうした自己分析による解毒効果は、ほとんどないものと言える。




【親が注意すべきこと】

１／少なくとも「７歳ごろ」までは、
子供にとっては心理的には、親しか頼れないのであるから、
子供を「不安」にするような、あらゆる行為を親は慎み、決して行わないこと。

２／大人にとっては軽くのつもりであれ、
怒りによって叩く事や、身体に過度の圧迫を与えることは絶対にしてはならない。

３／怒りによって怒鳴ることも禁止。

４／スキンシップは必要。

５／「５歳ぐらい」までは、どれだけ甘えさせても良い。

６／兄弟姉妹間で、
自分が差別されているという印象を子供に与えないように注意すること。

７／「５歳ぐらい」までは、
親は、子供に一切命令をしないこと。つまり禁止や強制をしないこと。

トイレ、その他の必要行為を「教える」のは良いが、
躾と称して、余計なことを一切、命令によってさせてはならない。

たとえば兄弟姉妹や友達や大人に「謝れ」と命令するのもダメである。
その理由を明確に説明しても、子供には理解できないからである。

子供同士の場合には、大人のルールの謝りなど無用であり、
ほっておけば、また仲良く遊びはじめるものなのである。

そこを大人が余計な介在をして、
子供の頭を親が押して、無理に謝らせるポーズなどさせてはならない。

もしも自分の子供が他人様に失礼をしたらば、
親が「うちの子が大変な失礼をしました」と代わりに謝罪すべきである。

８／とりわけ重要なのは「母親」の子供への接し方である。
これについては、下記の投稿を必見のこと。
　↓
http://www.mumyouan.com/k/?S315



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




●しかしながら、こうした注意点をいくら親が自制して守ろうとしても、
その親自身が、幸せで、笑いがあって、不安がない日々を多く経験していなければ、
根本的には、親が自分の言動に注意しようとしただけでは、効果がない。


●また極論すれば、毒になるような親は、子供の近くにいないほうがマシである。




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

★ . 　　

>梅の間も、昨日更新しました。（１０／３１）



「ゾンビ」とは何か？


●今日は、たまには少し気楽に書いてみます。
（たぶん結末はそうならないだろうが）


毒親や、毒人間のことを、私、あるいは皆さんが「ゾンビ」と言い出したのは、
ずいぶん昔の話であった。

そして、「ゾンビ化する人々」という一冊の書籍を書き上げたのであるが、
分割自我復元の理論の方が、
その原因や構造を遥かに明確に説明をできているという事と、
本の内容の出来が悪かったという私の反省から、
絶版としました。今後も絶版のままです。



●さて「ゾンビとは何か？」を改めて定義してみます。

もともとは、前世代のスプラッターホラーのタイトルで、
突然変異によって、死者が蘇るというストーリーです。

ただし、ゾンビには映画の中でも特徴があります。


１／神経が鈍感どころか、自分の身体の傷みすら感じない。

２／特定の急所または、全身そのものを破壊しないと、
　　普通なら死ぬはずの傷でも、しぶとく死なない。

３／思考停止しており、自己観察、自己決定や自己判断などない。

４／しかし、人肉を食べたいという本能だけは生き残っている。

５／噛まれた者は感染し、ゾンビ集団が増大する＝人類の消滅


＊＊＊＊＊＊＊＊＊


●皆さんが、これを読んで、
「これは、どこかで見た光景である」、などと問う必要すらない。

まさに毒親からのトラウマやＡＣの感染、世代間連鎖そのものです。


>>言っても分からない鈍重さ。

>>何度でも同じこと繰り返す危機感のなさ。

>>トラウマなどを自覚できない鈍感さ。

>>危険が迫っていても察知できない。

>>自己観察、自己決定、自己判断などが出来ない。


>>だが、延々と、もんもんと、自分が何に悩んでいるかも分からず、
>>自分の目的も決まらず、自分の目的を疑うこともせず、
>>そのくせ、ただ食って、しぶとくいつまでも生きて、病んで、最後に死ぬ。


それは、人間の生というものではなく、
「最低限の生体反応」のようなものである。



●そして、今回のテーマは、主にこの「反応」だけで生きているのは何故か？
という視点で、毒親、その他ゾンビ社会というものについての話をします。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊


あなたが人間をやめる境界線


●まず、最初に書いておきますが、
現在のような希釈自我という事故が起きてしまったとはいえ、

そもそも、地球と契約するときには、
「自己決定」「自己判断」「自己観察」を持つ経験を許諾する、
という契約があり、
この契約内容は、今でもまだ機能しています。


それは契約ですので、契約違反した場合には、
とうぜん、罰則やペナルティー、あるいはその後、
何かの権利を剥奪されたり、権利を制限される場合があります。

ここ地球での、昔の契約内容は、
まさに、今、自我復元をしてきた人たちが、取り戻した、
「自己決定能力」を行使して生きてみる、ということでした。

しかし、もしも、
これをしたくないのであれば、地球にいない方がいいのです。
あるいは人間などしなければいいのです。


しかし契約が成立した以上は、契約不履行とならないために、
たとえ希釈自我でも、その与えられた自己決定能力を行使する必要があります。



●ところが、この「自己判断」「自己決定能力」を、
多くの人たちは、「そんなこと、今までにやってきました」と
平気で言ってしまうのです。

それが大嘘であったことは、トラウマを掘った人達ならば、
疑う余地がないはずです。
どこも自分の決定ではなかったと。


●そこに至る経緯には、何種類かあります。

ご存知のように、その最たる被害は「被調教人格」と「感染人格」です。

ＡＣ人格の場合には、傷みの実感があり、
どうにかしようとした本人の「自己観察」が生き残っていることが多く、
それ故に、歪んだ対処の仕方であったかもしれないが、
少なくとも、本人の自己決定です。

ただし、その本人の抵抗力を誘発してしまったのが、
毒親からの暴力や被害だったということ。



●しかし、とにかく、相手が毒親であれ、誰であれ、
ある一線を越えたらば、人間ではなくゾンビになるという、
ボーダーラインがあります。

それは、「自問」と「考えること」を捨てたときです。


毒親またはゾンビが、よく口にする言葉に、こんなものがあります。
よく口にするということは、頭の中がそうであるということです。


・常識よね
・だって親だから当たり前でしょ
・（または「あんたは子供なんだから＊＊＊が当たり前」）
・普通はそういうもんだ
・この世界は弱肉強食だ
・世の中ってそういうもんだろ
・食べていけるだけで幸せと思いなさい
・愛だよ愛
・努力だ努力
・人類は学ぶ魂だ
・自分の夢をつかみなさい
・（または）やりたい事を出来る人なんて一部だけよ
・我慢するのが当たり前でしょ、それはわがままです
・争うのはよくない、仲良くしなさい
・だって人間なんだから
・完璧な人はいないのよ

以下省略。


これらのほかも、「いろいろな言葉」「教訓」や「宗教戒律」があるのだが、
これにに続く「いろいろな言葉」よりも、
上述したような種類の言葉は、
より、「定義が曖昧」であり「意味が不明であり」、
しかし、平凡な人たちから「反論されない」言葉として機能する。

だから、これらは「薄っぺらな言葉」と呼ばれることもある。


●この、あまりにも思慮に欠け、あまりにも曖昧で、あまりにも、低い理想や価値観、
いや、もっと言えば、
あまりにも「恩着せがましく」「失敗した時の言い訳がましい」言葉は、

何かに追い詰められた者が、

>「自分がコントロールできない」とわかった「相手」に対して、

必ず、「最後に口から吐いて捨てる」言葉だ。


つまり自分自身の頭で考えないためには、便利に乱用・悪用できる言葉であり、

かつまた、自分の子供が反抗してくると、親が子供を制圧するために、
「最後の砦」としているのが、前述した言葉である。



●この、最後の砦の、最も低俗な理想のような言葉を吐いてくるときには、
その相手が親であれ、他人であれ、
それは、あなたのことを、無理やり制圧したいと思っていると考えて間違いない。

しかし、彼らは１人の人間としてあなたと論議し、対話する、
ということは出来ない。

そもそも、対等に論議する気持ち、または姿勢があるならば、
「親だから言うのは当然」「常識だから当然」などにしがみつくことなく、
「その人間が、１人の個人としての意見」をもって論議すべきである。


しかし彼らは、１人の人間としてではなく、
「世の中」とか「親子というものは云々」とか、を持ち出すことで、

大多数の「集団」というバックアップの力を借りている気になってしまい、
あたかも、「常識の代弁者であるかのように、強気な口調」で、
あなたを制圧にかかる。


そしてその制圧に、あなたが屈しないと見ると、

>前回の投稿のような「加害行為」としての「暴力的言動や、監禁的行為」を、

あなたに向けてくるのである。



●そして、もしもあなたが、希釈自我であった場合、
その圧力に屈してしまったらば、そのときに、
あなたは、彼らに噛まれて感染したことになる。

つまり、あなたも彼らの「感染人格」または「被調教人格」となるのである。

あるいは、あなた自らが自分の権利を放棄したことになる。



●しかし、自我復元法とは、たとえそうなってしまっていたとしても、
それに対する「解毒剤」となり得るものであり、
あなたが、元々契約したことを履行するための権利を取り戻せる
可能性を持っている。

元々契約したこととは「全自我で　生きて　経験する」という
言葉で言えば、ごくごく単純なことである。



●しかし、自分で考えることを放棄し、自己観察を放棄し、
自問自答を放棄し、自己管理を放棄し、
自己決定を放棄した「集団感染者」というものが、この世界にはある。

いや、今では、そのゾンビ集団が、この世界の８割を占めているだろう。


この集団は、自己管理、自己決定、自己観察という、
人間が契約したはずの規約を無視して、それらに麻痺することを選んだ、
という点で、その時点で、すでに「人間ではない」のである。

誰かがその人を、人間ではないと罵倒するかしないかに関係なく、
規定違反であるので、地球で人間を経験する為に作られた特別なルールからは、
人間扱いされないのである。



●その「ゾンビ」の集団の側の者たちが、
最終的にあなたの「身体」に対してしてくることは、
「命の剥奪」つまり、「殺すぞ」という直接または間接的な脅しである。

毒親が子供を脅迫する場合には、

「食えなくなるぞ」「家に入れないぞ」「殴るぞ」「牢屋に閉じ込めるぞ」などが、

子供に「死、空腹、傷みを連想・想起させる」ので、最も簡単に洗脳できる言葉である。

もっとも大人でさえ、この言葉の脅迫には、めっぽう弱い事はいうまでもない。



●つまり結局のところ、あなたを脅しにかかる「ゾンビ」というのは、
お前の命や、お前の自由を奪ってやる、ということを、
その実力があるなしにかかわらず、言ってくるのであり、

しかもその時に、それを言う自分を、同じゾンビ集団全体の狂気が、
支えてくれていると思っているのである。


それは、あたかも、
無自覚、無意識、無痛、無神経、無思考のまま、
「ただの反応」だけで動いている、ゾンビの群れに、
あなたが追いかけ回される情景によく似ている。



●しかし、そんな、皆さんには、全く歯が立たない、
まるで国家権力のような暴走するゾンビ集団であっても、
彼らを支えている杖は、何らのまっとうな理念でも理想でもなく、
なんら具体的な中身のない、
ただの、「死への恐怖」だけである。


しかし、「対抗手段」はひとつある。


それは、彼らを支えているのは理念ではなく、あなたと同じく、
「死への恐怖である」ということ「そのもの」だ。



●では、「彼らの生死の決定権」を持っている者、あるいは持っていた者は、
今現在、誰であり、過去に、誰であったのか？


いうまでもなく、それは、
「彼らの親」こそ、どんな理念より強力な彼らの「神」だったのである。

少なくとも幼少期には、毒親があなたにとっての神として君臨していたのである。


それが理解できたらば、あなたの相手が、どのようなゾンビであっても、
そのゾンビは、自分の親との間に生じたトラウマ問題を解決していないかぎりは、
自らの親には逆らえない面を必ず持っており、
また、親に逆らった行動をしたとしても、それもまた、
所詮は、「釈迦の掌の上の猿」にすぎないと分かるだろう。


だから、もしもあなたが、ゾンビにからまれたら、
それは、膨大なゾンビという集団や、
あるいは、常識や、世間体という「狂気」の権力を相手にせずとも、

その相手にとって誰よりも最初の神であった、
「相手の親」に関心を集中させ、彼らの意識をその事に向けさせれば良い、
ということが、少し分かっただろうか？



だから、私は皆さんに、
毒親との関係のトラウマを掘る過程で、どこかで必ず、
「親の親」がどんな性格の人物で、
それが「あなたの親にどう影響しているのか」を調べなさいと言ったのです。






＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

★ . 　　

自分の「不快年表」を作ってください


●トラウマやＡＣ人格などが掘れない人には特に効果があり、

生の感情と、ＡＣ人格の癖を、必死に掘ってきた人たちにとっても、
自分にひとつの整理や「区切り」をつけるための作業を、説明しておきます。



●それは、生まれたときから現在までの、あなたの年表を作ることです。

ただし、おそらくはＡ３サイズの一枚の用紙を横書きにしても、
とても面積が足りなくなり、巻物にでもしないとならないと思います。

もしもこんなふうにしてしまうと、
これでは思い出すたびに追加して書き込んでゆくと、
とても一枚では書けなくなります。

↓


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
１〜５　　１０　　１５　　２０　　２５　　３０　　３５　　４０歳



●そこで、何枚かの用紙にわけて、
１歳から５歳、６歳から１０歳など、自分で区分けしやすいようにしてかまいません。

最初は大した記憶はないと思い込んでいても、
いろいろな事件や、出会った人、やっていたことを思い出すので、
どんどん書き加えることが増えるでしょう。



●そして、「幼児期」「小学」「中学」「高校」「大学」などの区分け、
そして社会人期１、その他自分で、自分の年表に「なになに期」と
命名してください。
楽しい時期でないものは、それなりの名前をつけておくのです。



●あなたの自分史の年表には、その「なになに期」の区分けで、

まず、

>【実際にあった事のうち、印象の強いもの】を書き込みます。

ここでやろうとしている作業は、あくまでもトラウマ、ＡＣ人格の
掘り出しですから、武勇伝になってしまったり、自己自慢の自己陶酔に
走らないように注意してください。

「問題」を発見するためであるので、もっと正しく言うと、

>これは【あなたの感じた不快の年表】を作ることだと思って、
>とりかかってください。



●苦しいとか、くやしいとか、悲しいなど、
とにかく覚えている不快なことだけを、どんどん書き込んでください。

それができたらば、あるいはしながら、
その時期にあなたの中にあった、次の二つのものをその年表の下の方に
書いてください。


>その時期に多かった【あなたの感情】

>その時期に多かった【あなたの考え】



■すると、年表は、時期ごとに、こんな感じになります。





>>＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

>>・時間
→０　　１　　２　　３　　４　　５　　６　　７　　８　　９　　１０歳

　　
>>・時期名称
　　（幼児期）　　　　　　（幼少期）　　　　　　（いじめられ期）


>>・出来事
　　ぶたれた　　　　　両親が毎日ケンカ　　　　仲間はずれにされた　


>>・感情
　　　　親　　　　　　　　　　さ　　　　　　　　　　く　　　　
　　　　が　　　　　　　　　　み　　　　　　　　　　や
　　　　怖　　　　　　　　　　し　　　　　　　　　　し
　　　　い　　　　　　　　　　い　　　　　　　　　　い
　　　　

>>・考え
　　　　我　　　　　　　　　　友　　　　　　　　　　仕
　　　　慢　　　　　　　　　　だ　　　　　　　　　　返
　　　　し　　　　　　　　　　ち　　　　　　　　　　し
　　　　よ　　　　　　　　　　が　　　　　　　　　　し
　　　　う　　　　　　　　　　羨　　　　　　　　　　た
　　　　　　　　　　　　　　　ま　　　　　　　　　　い
　　　　　　　　　　　　　　　し
　　　　　　　　　　　　　　　い
　　　　


●↑のこれは、何の参考例にもなっていないほど、
おそろしく雑な年表ですが、やることを示すためだけに記しました。



●以前にも書きましたが、私は、社会に出る前に、
自分が社会で、問題行動を起こす可能性、
特に何かのトラウマに起因するコンプレックスなどがないかを、
徹底的に調べたかったのです。

そう思った理由は、当時高校生や卒業後の私にとって、
他者の中に垣間見えた、劣等感の裏がえしの言動ほど、
見ていても、不愉快で、みっともなく、かっこ悪いものはなかったからです。


そこで、２２歳ごろで自活するその前の数年間に、
私は、こうした自己年表を、１年毎に、３度は繰り返しました。
そして、４０歳前後のときにも、もう一度総ざらいをしました。

とにかく、これをしなければ、とても恋愛やセックスなどままならず、
何の仕事を選んだらいいかという、自分の適職も弾き出せないと思ったからです。



●最初は、Ａ３の横向きの用紙におさまるかと思いましたが、
どの時期に誰と出会って、どう影響されたかなど、
いろいろと分析対象が出てくるので、
とても横書きの紙では収まらず、時期ごとに、数ページになりました。


私の場合、当時いた「場所」で最初は区分けしました。

幼児期　〜　アメリカ期　〜　神戸期　〜　東京の小学期　など

住居が固定してからは、自分の性質が変っていった時期ごとに、
「美術部期」「バイト期」「経験主義期」「陰鬱期」などと命名しました。


皆さんの場合には、たぶん、この年表の最近に近い年代に、
初めて、無明庵に関わったころの時期や、
特に「自我復元期」というものが、必ず記されると思います。

しかし、その「自我復元期」も、「細分化」すると、
「第一期」「第二期」「第三期」などと分けることになる人もいると思います。



●繰り返しますが、これは自分の年表をつけて、
「思い出」に浸るためのものでは断じてありません。

恐れや、不快感や、苦しかったこと、悩んだこと、
そういうものの自己年表、不快年表です。

嫌な思い出ばかりを、思い出すという、普通の人が絶対にやらないことをするわけです。

普通の人たちが、一生避けて通ろうとすることです。
また、避けてやらないが故に、
その人たちが一生悶々として暮らすことになってしまう、
「その原因」を、断ち切るための作業です。



●当時の年齢・そこで起きた事実・そこでの感情・そこでの考え、
それを過去から現在まで、洗いざらい、ディスプレイしてみるのです。


記憶を頼りにして、トラウマを掘ったものを、
ただ文章にしていて、データやプリントアウトして保存しているだけでは、

あなたのこれまでの人生全体を時間の中に並べて上空から見ないと、


「その全体の中にある流れや、関係性や、仕組み」

「なぜ自分が、人生のあちこちで、そういう言動をしてきたのか」

【なぜ、自分がそうしたのか？】という【　原　因　】を、

分析することができないからです。



■自分の目の前にある道を、どう行くのかは、
　目先のものだけを見ていればいいのですが、

　自分が、どんな、「自分という町」に住んでいるのか、
　それは、「航空写真」でないと分からないのと同じです。


　また地図または航空写真として「広い範囲」を「上」から見ないと、
　目の前にある道すらも、それがどこへ通じているのかも分からない、
　という事は、説明するまでもありません。


誰の人生だったのか？

>■１１／４　１８：２０　追記

ちょうど、マディアさんが、私が書き忘れたと思っていたことを
書いてくれていました。
↓
http://jigafukugen1987.blog.fc2.com/blog-category-3.html


不快年表のようなものを記すると、おそらく、そこに見えてくるのは、
あなたは長い歳月を通して「誰に対しての関心が高かったか？」

という、いわばとても長いスパンの時間の中での、
「関心地図」のようなものです。


●すると、人生の時間の多くが、親または誰かへ向っていたことが
見えてくることがあります。

すると、あなたの人生の大半は、一体「誰のもの」だったのか？

あなた自身のことだけに、脇目も振らずに、生きてきたのか？

それとも、無意識に親や誰かを横目で見ながら、生きてきたのか？

こういったことが見えてくると思います。


●そして、もしも、
あなたの不快の原因となった者への関心がなかったら、
あるいはその親や相手そのものが、この世に、いなかったら、

または、その親のところに、あなたが生まれなかったらば、
あなたの人生がどう変っていたか、想像できるだろうか。


あなたが、親や他人と対峙することへの関心がもっと少なくて、
あなたの人生を本当に生きていきたならば、


・他人に振り回されることは少なく、
・あのときこうすれば、と後悔することも少なく、
・こんなはずじゃない、と悔しがることも少なく、
・なんでこんなことになるんだ、と嘆くことも少ない、


そういう人生だったはずなのである。






＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

★ . 　　

『場所の重要性』


■少し、遠回りした話から始めます。

久々に嫌な夢を見ました。細かいところは、全て、はしょって書きます。

「反物や、和風の小物を売っている店に行く」というのが夢の中での目的らしい。

おそらくは、その店は砂手がネットで見つけたのだと思う。
自分の用事で、その店に行くという印象はない。


そして、その場所は「駅名や地名」だけが漠然としか分かっていない。

今回の夢では、こここそが問題となった。



●タクシーがやってきたので、私はそれに乗った。
外観からして、あり得ないほどチャチなボディーのタクシーであり、
まるで、適当なパネルを張り合わせたようなタクシーだった。

乗り込んだはいいものの、開口一番、私は、運ちゃんに言った。

「もうしわけない。場所がおおよそしか分からないので、
　苦労かけると思う」


運ちゃん「あるんですよね。そういうの。
　そういう場合、観光ツアーみたいになっちゃいますね」


私「南青山のあたりなので、まず、そこまで行ってください」


そのまま乗っているのだが、私も困っている。
正確な場所を思い出そうとしているのだが、
どうしても思い出せない。

場所も分からないのに、タクシーに乗ったということを
おかしなことだと思っている。

夢であるので、ここで違和感を持ったならば、
タクシーを降りて夢を中断するという選択もあるはずだが、思いつかなかった。


●案の定、車はおそらくは、無駄な遠回り思える道を走ったり、
時には、オンボロのオフィスビルの中庭のようなところに入り、
運ちゃんが説明している。
「あそこの掃除のおばさんは・・・」など。

タクシーの料金表示を見ると２８６０円となっている。
わりと長く走ったことになるが、まだ許せる範囲の値段だった。

車はまた別の道を走り、ようやくどこかの駅前のターミナルについた。

そこで私は、リヤカーを引いている状況に変った。

「おいおい、乗るときに、タクシーにこんなリヤカーを、
　自分で積んでいた覚えはないが」、
と思いつつも、見渡すと、タクシーの姿はなくなった。


●ここで私が考えたのは、
「しまった。料金払っていないので、これでは無賃乗車になる。
　あのタクシーの運ちゃんも、私を探しているだろうし、困ったな」

時間は、たぶん夜だろう。
まるでよく映画に出てくる、地面が雨でテカテカしている、
ニューヨークの裏路地のような、暗い道をリヤカーを引いている。

ふと荷台を見ると、どうも、私の荷物の大半が誰かに盗まれたらしい。

なんとか残っている紙袋の中を見ると、底のほうに名詞があった。
手にとってみると、それは私が行こうとしていたお店の名詞だった。

ちゃんと住所も番地も書いてある。
なんだ、これが最初にあれば、タクシーの運ちゃんに渡せば
目的地の店につけたのに、と私は思っている。


●路上を見ると、何かが乱雑に並べて捨て（置いて）ある。
みると、それは私の武器である、ナイフや刀や棒手裏剣などだった。
誰かが私の武器を盗んで、私の見知らぬ町の路上に放置した、
という話になっているわけである。

はっとして、リヤカーの荷台を見ると、
そこにも少しだけだが、刀が数本残っていた。


●そして、もう一度、荷台の自分の荷物を確かめ、
そして、ポケットに手を入れたときに気づいた。

財布がない。


財布の中には現金以外に、保険証や身分証明書やカードなどの、
大切なものが全て入っていたので、
それを悪用される事のほうが、より心配になった。



この時点で、私は、
「しまった、最初のタクシーが詐欺だったんだ。やられた」と思った。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊


夢はここで終わるのだが、
目覚めてからしばらく、「夢でよかった」とほっとする自分がいた。

それほどまでに、完全にハメられてしまったからだ。
しかも、けっこう臨場感もあった。
だいたい財布をなくす夢など初めて見た。

私にしては、かなりめずらしい、なかなか「縁起の悪い夢」であったので、
しばらく、これについて考えてみた。



『　場　所　』


●この夢の場合、目的ははっきりとしている。

そもそも夢というのは、夢が始まっていても、
何の目的で自分がそこにいるのか分からないような夢もあれば、
一方で、夢の中で、何の根拠もなく、
すでに目的が決まってしまっているものもあるのは、
皆さんもよくご存知だ。

たとえば、夢のシーンが、すでに戦闘場面からで、
自分は戦っている兵士に「勝手に、なってしまっている」というタイプの夢である。


●今回の夢も、何をするかは決まっている。
ある店に行くことだ。

ただし、自分で肝心のその場所もよく分からないままに
タクシーに乗ってしまったことから起きた、失敗である。


>自分の目的は漫然と決まっているが、
>しかし、どこへ行けば、その目的は遂げられるのか、
>どこでそれを実現したらいいのか分からない、
>なんとなくしか、方向が分からない。


●この状況が、私は「多くの人の状況」とダブるのです。


その場所の「位置」も、きちんとわからないのに、
しかも、（この夢の場合にはタクシーという）他人の助けを借りてしまっている。

結果として、夢の中では、追いはぎに遭ってしまったわけだ。



●これを、現在自我復元をしている人、あるいはしていない人に、
当てはめると、抽象的ではなく、具体的なある問題に、つき当たる。

それは、その人は、今、その場所にいることは、
その人の目的に合致しているのかどうかだ。

それはすばり、

１／具体的には、現在「住んでいる場所」であり、

２／これから引越しをしようとしている人は「行く先の場所」であり、

これをもっと根幹的な問題に拡大すれば、

３／あなたが最初に選んだ「場所」であった、あなたの「親」は、
　あなたの目的を果たすのに、合致していたのかどうか、

である。


●むろん、「どこでもその目的を果たせる」という物事もこの世界にはある。

しかし多くの物事は、あなたが行った場所に多大な影響を受ける。

その場所に存在した自然環境、周囲の環境、そして何よりも大きなのが、
「その場所にいた人とあなたの関係」から生まれた出来事である。


●もしも、目的を果たすのに、合致しない場所を選んだときに、
あたなのために、わざわざその場所にいる「全員のキャスティング」を
誰かが、後親切に変更してくれる、などということはあり得ない。

逆である。いる場所を間違ってしまったあなたが、
本来の場所に移動する以外に方法はないのである。


●すなわち、あなたが定めた目標がなんであれ、
その目的を遂行し、実現するためには、必ず、その「場所」があり、
「似たような環境であればいいのでは」、ということではないのである。


それに鑑みて、皆さんに自問して欲しいのは、

今の親、という場所を、間違って選んでしまったとしたら、
かなりの不具合が生じているであろうとともに、
逆にいうと、今の親を選んだ段階で、目的を果たすのに間違った場所を、
生前契約の段階で、相当に、いいかげんに選んでしまった結果とも言える。

しかしそれはどうにもならない。


●としたら、自分の位置を変える以外にない。
自分の位置とは、空間的な座標そのものだ。


これゆえに、たとえ目的を実現するのには間違った親を選んだとしても、
成人してから、住む位置を、より本来の目的に近い場所に移動することは出来る。

それは、わりと最初の場所の近くかもしれないし、かなり遠いかもしれない。
目的が変るごとに、たまに移動もしないとならないかもしれない。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊


●自我復元をしている人とのやりとりの中でも、
この場所の移動というものは、かなり大きな要素になっている。


たとえば、旦那さんと別居した人は、それだけでかなり、
本来のその人らしくなってきたし、自我復元も進んだ。


また、引っ越したことで、多くの物事が、本来のその人らしくなって、
動きはじめた人もいる。当然に、過去のＡＣ人格の整理も進んでゆく。


逆に、変な人間づての縁にひっぱられてしまい、引っ越したために、
まったくその人らしさを失ってゆき、トラウマも掘れないケースもある。


また、これから、今とは違う新しい分野の仕事をするための引越しを
考えている人がいて、その人の場合には、
はたして、その人はどこへ移動するのがいいのか、
私も、ときどき、その人と共に悩んでいる。


また最近、長年の１人暮らしをやめて、郷里に帰ることを決めた人から
自我判定依頼がきた。私はその人の判断は正しいと感じた。



●このように、もしもその人の生それ自体に、
その人の今回の生の最初から最後まで一環している、
その人それぞれの、固有の「目的」があるならば、

もしも、その人が生前契約で、その目的を果たす場所を、
間違って選んだとしたら、それは、大問題だということである。

修正がきくものもあれば、修正が困難なものもあるだろう。

俗に言う、「生まれる場所を間違えたかもしれない」というやつである。



●これは、「不動産屋で物件を選ぶ」のに、本当によく似ている。

自分が生まれる場所（親のいる所）というものが、物件にあたるわけだが、

そもそも、物件を選ぶには、
「どういう暮らしをしたいか」、
という目的があったり、
「何をするための借家や売家なのか」、
ということが前提としてなければならない。

最初に、まず、
あなたは、そこに住んで「何をするのか」という目的がある。



●しかし「何の目的なのかが曖昧だったら」、
あなたが選ぶ物件も、かなり適当なものになってしまう。


また、何の目的なのかが、明確だったとしても、
提示されている物件（自分の誕生予約をする肉体）が、
その目的を実現するのに「適した物件なのか」を、よく相談員に確認しなかった、

というようなことが起きていたらば、

皆さんが、生まれた親も、今住んでいる場所も、
目的を果たす「場所」とは違うということもあるのです。


●見ていると、親から自立・自活して、自分が住む場所を変えることで、
それを変更できた人もいれば、できない人もいます。

ただし、選んだ親がある意味では正しかったので、
今の親から、そう遠くへ離れる必要のない人もいます。

ケースは、いろいろです。


ただ、言えることは、

「場所」とりわけ、「住む場所」というものは、
一時的であれ、終の棲家となる場所であれ、

そこから発生する、あらゆる人間関係、健康状態、そこでしかできないこと、
あるいは、そこだとできないことがあり、

人の人生の大半の重要な要素は、住んでいる場所によって決まることがある、
ということです。


●そして、このことは、

死後に、地球外の環境をあなたが選択するときに、
とてつもなく重要かつ、基本的な自己決定能力であるという点、
これは、くれぐれも、覚えておいてください。


自我復元が上手くいっているかどうか、
それは、その人のする、いろいろな「選択」が、
その人の目的に合致しているのかいないのかを、私はよく観察することが多いのです。


目的がめちゃくちゃ、という人はいません。

他人からは、つまらなく、平凡に思えるような目的でも、目的だけは、
生前契約の「申込用紙」に書き込まれているようです。

これは規約であり、目的の記入をしないと、
ここでの人間としての誕生を許されないからです。


ただし、生まれる座標を慎重に選ばなかった事例が、
かなり多くあるようです。

みると「この人の経験したいことに、こんな物件（誕生地点）を選んでいいのか？」
と思えるものもあるのです。


また、生まれた親は、おおむね、その人の目的を果たすのに正しかったが、
人生の途中での移動で、失敗しているように見える人もいます。


何から何まで、人生が、宿命のような物語として組み立てられているのではなく、
当然、ひとつひとつの選択の余地がそこにあるのですから、
選択を間違えることもありますし、修正できたりもします。



●この問題は、私のいろんなエピソードをも含めると、長くなりますし、
希釈自我の状態から、自分のいるべき空間座標を修正することについても、
一言では言えないので、
今回は、こんなところにしておきます。



■最後に、言っておきますと、

その人の目的と、生まれた親が、全く合致していない、
という事例は、今のところ、自我復元者の中には１人もいません。

だから「私は生まれる親を間違えたんだ」という言い訳を言える人は、
うちの読者の中には、いません。

ただし、現在「生活をしている場所」を間違えている人は、多くいます。


もうひとつは、生前契約の「目的」そのものが、抽象的で漠然としすぎていたために、
生まれた場所も、特異性が特にないというケースも多くあります。

（その目的ならば、親を極端に限定する必要も特にないというケース）


だから、本当に「生まれた場所を間違えた」という人は見当たりません。


もしもそういう人がいたら、
そういう人こそ、全自我にでもならないと、次も同じことを繰り返すと
思います。


また、自我復元とトラウマ問題、ＡＣ人格問題を、きちんと、自己分析している人は、
今後、いる場所を目的どおり、選択できるようになってゆくと思います。





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