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★第３０話★

■　禅問答第５弾　■

◆ひさびさに、やります。
　私、ちょっと、私用で忙しいので、あとは、勝手に解いててください。

◆１日に、一回は見ますが、つまらん回答は、
　今回からは、今までのような親切なコメントも一切せずに、
　そのまま「首の間」に、さらします。


　　　　　では、出題です。



　　　■ある時、師が弟子たちを本堂に集めると、
　　　　こう言った。

　　　「うちの寺の家宝の、この「刀」なんだが・・・

　　　　田舎侍に貸したら、未熟者のくせに、竹を試し斬りをしおってな。

　　　　見ての通り、刀身が大きく曲がってしまった。


　　　　さて、お前たちの誰か、

　　　　この刀を「元の鞘（さや）」に戻してはくれまいか。

　　　　ただし、この刀を逆に曲げたり、

　　　　鞘を新しく作ったり、他の鞘を、あつらえてはならないぞ。

　　　　この鞘と、この刀に、一切触れず、

　　　　刀を元の鞘に戻してみよ。




　　　　　　　　さー、皆さん、どうする？？？？


別に、無理に、考えなくていいですよ。

まー、解けたら、
で、さらには、「粋」な答えだったら、
「大賞」の拍手ぐらいあげるけど。






　　　　　　　　　　　　　　■

さて、老師も耄碌されたか。

こいつが一体、
「どこ」の
　「どなた」の
　　「刀」
なのやら…ね。

と微苦笑して、刀一式を物置の隅に放り投げてから、
作務に行ってしまいましたとさ。


＞「刀のありか」は、それでいいとして、
＞「庭に屏風の中の虎を出せ」
＞というに等しいか、それとはまた異なる
＞撃沈の仕方が欲しいですね。

首は、ここです↓

http://www.mumyouan.com/k/kubinoma.html


下へとスクロールすると一番下の方に最近のが集まっています。



　　　　　　　　　　　　　　■

どこの、どういう、元の鞘？


＞「お前の目の前にあるこの鞘だ。

＞と、老師に言わせるか、老師が、そう言うたところで、
＞鞘に戻ったことにはならんね。

＞本の物真似モンキー君。
＞これでは「地球が消える時の座禅」の「牛の尾」の問答の真似。
　　　　　　　　　　　　↓
http://www.mumyouan.com/e/eo4.html


　　　　　　　　　　　　　●■●


＞で、気まぐれに、少し補足すると、

＞禅問答には、問いの時点からして、おかしいもの、
＞つまり、「あり得ない設定」から、いきなり問いに入るものがある。
＞たとえば、枝を口にくわえて木にぶら下がっている僧侶がいた、
＞という、仮定の話。

＞そういうものは、もともとが想像上の妄想であるのだから、
＞たとえば、回答も相手に、うっかり想像をさせることで打破する
＞場合もある。

＞ＥＯ師が、「何？が窓を通らないって？」と坊主に尋ねて、
＞坊主は、うっかり「尾だ」と言ってしまった。
＞その時点で、「そら、あんたの心の中を尾が通ったぞ」と決着がつく。


＞ところが、今回のように、｛仮定の話ではなく｝、
＞実際の物品がある場合の問いは、やや変わってくる。
＞つまりは、虎が描かれた屏風があるのに等しいのである。

＞とはいえ、その坊主がうっかり、
＞鞘に収まっている刀を、妄想で思い描いてしまうような
＞「ひっかけ」をつき返せば、それでも、まー、いいだろうという見方もある。

＞たとえば、それがこのような「どこのどんな鞘ですか？」という言い方である。

＞しかし、これでは、
＞ただ鞘を「持ってきただけ」で、そこに収まったことにはならない。

＞鞘には、別に問題はない。
＞問題は、いつも言うように、
＞「曲がった刀という概念」は「人の心にある」ということである。


＞となれば、人の心の中で、曲がった刀を元に戻すという回答法もなくはない。

＞単純な方法では、一休の問いのように、「なんと曲がった松だ」として
＞まっすぐに見たこととする、というようなものでもいいのだが、
＞曲がった刀を「あー、なんと曲がった刀だ」と言ったところで、
＞この刀が、まっすぐになって、元の鞘に戻るわけではない。

私　：元の刀も、元の鞘も無い今、
　　　一体、何を何に戻せとおっしゃるのでしょうか？

老師：たわけ！
　　　この刀を元の鞘にじゃっ。

私　：…老師、私は自分を元の鞘に戻すために、ここにおります。
　　　刀どころではありません（泣）



＞だから、その自分を元の鞘に戻すために、
＞こういう問いがあるですよ。
＞あっ、でもこれ別にヒントじゃないよ。

こんにちわ、私もちょっと考えてみました。

「御老人」
「先の件でござるが・・・」

「刀と鞘は火山の火口に放り投げてきたナリ。」
「鞘は一瞬で燃え尽き、
　刀はトローっと溶け去りもうした。」

「双方、見事に元の鞘におさまり候。」
「では、これにて失敬。」

といいつつ
さっさと、その場から立ち去る。


>■乱暴だな〜。
>別に一網打尽に消さなくても、なんとかなると思うよ。

最近、ここへ来られた方で、
参加される方は、
竹の間の、過去の「禅問答乱戦」をご参照ください。
↓２つあります。

http://www.mumyouan.com/m/mu-6.html#h21

http://www.mumyouan.com/m/mu-7.html#h22


今のところ、常連のロムラーさんの方が多いようですが、
最近ここを見た人は、
一体、何やってんのかわからないでしょうし、
どういう回答がパスしたのかも、わからないでしょうから、
上記の記録を見てみてください。（ちょっと長いですよ。）


　　　　　　　　　　　　　　　　■

で、隣の｛梅の間｝の１０１８でも書きましたが、
もう、何度も何度も、こういう同じことを言わねばなりません。
↓
http://www.mumyouan.com/k/?U1018


　　　　　　　　　　　　　　■

■でね、梅の間に書いたように、
あくまでも、私は印刷物にこだわるから、
いずれ、竹の間も、本にする予定です。

もう、とっく読んだからいいという人は、
買わなくて結構。

で、今は、私用で大変に忙しいので、
まだやりませんが、
いずれ、竹の間の投稿ベスト１０とかベスト２０とかを
やります。

読者投票で、自分が好きな投稿を選んでいただき、
それをこちらでも検討して、
何百投稿かに絞り込み、本にするわけです。

むろん、既に本になっているものの引用部分の投稿などは
使いません。

新規に、竹の間にかかれた、私や黒間氏や、その他の人の
投稿からの抜粋です。

まー、投票の実施は、来年１６年以降になります。

2回目

「師匠、この刀は内寺家宝さんという人のものなんでしょう。勝手に持ってきてはまずいですよ。私が返して参りましょう。」
と言って刀と鞘をさっさっと持ち去る。


＞一見すると、なんの面白みもなく、
＞他のへんてこな投稿と差がないように見えるが、
＞あえて、これを題材に、ポイントだけ解説する。

＞回答者は、問いの元になった刀さえ処分してしまえばいい
＞と思っている。
＞他の回答者の多くは、住職（和尚）をなんとかすることで、
＞問いを消そうとしている。

＞別に、物としての刀と鞘を消してもいいが、
＞かなり、読み手がぐっとくる消し方でないとだめだろう。この程度では。
＞刀を持ち去るその「理由が、あまりにもお粗末」。

＞これは私の回答ではないが、もしも私なら、


＞「師よ、いっそ、そのまま客間の床の間に飾り、
＞わが寺を来訪する者たちに、問答を仕掛ける道具にされてはいかがか？
＞回答者が出るにしても、出ないにしても、
＞いずれ、この寺は、噂となり、屈曲刀の寺とでも、歴史に残りましょう。


＞とまー、全く正答でも何でもない、くだらない答え方だが、
＞少なくとも、私なら、刀をどうこうしようとは思わないね、
＞という趣旨の話です。
＞つまりは、曲がってて、どこが悪い？ということ。

＞やはり、問題なのは、和尚の問いの方の消し方である。


＞でもって、先に述べた、「床の間に飾る」というなまくらな案に対して、
＞坊主が「やかましい。御託たれてないで、
＞今ここで、さっとさ、元の鞘にもどしやがれ」
＞と来たら、まー、そんときに、正答でも返しますかね・・・・

はじめまして。


> 　　　　この鞘と、この刀に、一切触れず、
>
> 　　　　刀を元の鞘に戻してみよ。

もう戻ってるでしょ。
「鞘」に収まる前が「元の鞘」なんだから。


＞だめだめ。
＞シャレにも、トンチにもなってない。
＞２８８０をもう一度読むように。

＞しかも、↓
＞「刀を」「元の鞘に」「戻す」

＞この日本語の文法解釈すら違っていますので、
＞首切ります。


＞これじゃ、曲げられてしまった刀も浮かばれん。

＞誰か刀を助けられる者はいないのか？

＞今ところ、やはり東琴さんが、一番接近している。
＞おおむね、着眼は、もうそれでいい。

＞ただ、斬り崩し方が甘い。

＞たぶん、平素から攻撃的ではない人柄なのでしょうが、
＞それならば、開き直って、逆に、めちゃくちゃ「上品にキメる」と、
＞「おもしろい」、と私は思います。

>この鞘と、この刀に、一切触れず、
>　　　　刀を元の鞘に戻してみよ。

師よあなたの言いつけ通り、
私は、それには一切触れておりません。
ですから、
私にはそれが何なのかも
サッパリ解りません。

そんな私に、
なにを、どうすれと、言うのですか？
まぁ、師がどう言われようが、
私は、一切触れませんけどね。


＞うーん、師の言葉の揚げ足を取るのは、別にいいのですが、
＞主題からは外れてしまう。

＞田舎侍のキャラとか、一切触れず、という文言は
＞あくまでも、物語の脚色のうちのものだから、
＞もしもこの公案を、ちゃんと単純化してしまうと、

＞ここに曲がった刀と、鞘がある。
＞この刀を鞘に戻せ。


＞というものになります。
＞だから、そのあたりに絞ってみてください。

＞本来ならば、鞘をいじらないとか、
＞刀に物理的力を加えないなどという禁止事項は、
＞暗黙のうちに、禅問答では当然のことなのですが、
＞皆さんはそういう前提には慣れていません。

＞そこで、あえて、細かく、当たり前の事でも、禁止事項を書きましたが、
＞そのために、その禁止事項の言葉の中から揚げ足を取る事をする人もいて、
＞それだと、本来の主題が見えなくなってしまうのである。


＞東琴さんので、ほぼ「外堀」は固まっている。
＞ようは、あとは、「城を落とす文言」なのである。

わかりました
では師匠
まずはその刀を
元の鞘から完全に引き抜いて下さいませんか



＞いいねぇー。これ。

＞切れ味の良さでは、好きだね。

＞奥が深いね。

＞この人、わかっとるな。

＞これよりいいのが出ないと、合格かも。

★ .返信 [2891] 　　

>ここに曲がった刀と、鞘がある。
>この刀を鞘に戻せ。

こうも曲がってしまうと、刀も鞘を忘れましょう。


＞甘いけど、かわいいので、許す。
＞首の間には、送りません。


＞ちなみに首の間に送られたマーヤという人のは、
＞くどい、ダサい、カッコつけすぎ。ハッタリだらけ。

＞しかも、ここまで、東琴さんのや、こちらのコメントの中にもう、
＞ほとんど回答みたいなヒントだらけなんだから、
＞せめて、この５年目さんや、次郎さんみたいな、
＞捻りのセンスぐらいないとね。

弟子「この刀が鞘に収まった瞬間、どんな音がしたのですか？」

老師「いい音がしたよ。カシャーン、とな。」

弟子「はい。戻しましたよ。」
　　　

＞この老師じゃ、その手には乗らんでしょう。

５回目です。

===============================================================
先ほど刀を抜くような音がしましたが
師匠はお聞きになりませんでしたか。


＞うーん、甘いな。

＞これを、もっと言い方を変えるなら、

＞「曲がったまま鞘に入っていた刀を、今しがた、無理やり抜いたのは、
＞老師じゃないですか！」

＞とだけ、言うほうがマシ。

わかりました。
では、この「刀」を元の「刀」に戻してください。


＞だじゃれ　のレベルです。

＞じゃー、どうやったら、元に戻るかな？

＞最初の問いが、元の鞘に戻せ、ではなく、
＞「お前、この刀を元の刀に戻してみろ」
＞といわれても、なおも通用するものでないと駄目。

まるで解ってないのに、参加する人がいるので、
出直してきてください。
なお、現在までに、削除した投稿は荒らし以外は、
ほとんどありません。首を切って保管してあります。

もう一度言いますが、

> 最近、ここへ来られた方で、参加される方は、
> 竹の間の、過去の「禅問答乱戦」をご参照ください。
> ↓２つあります。
>
> http://www.mumyouan.com/m/mu-6.html#h21
>
> http://www.mumyouan.com/m/mu-7.html#h22
>
>
> 今のところ、常連のロムラーさんの方が多いようですが、
> 最近ここを見た人は、
> 一体、何やってんのかわからないでしょうし、
> どういう回答がパスしたのかも、わからないでしょうから、
> 上記の記録を見てみてください。（ちょっと長いですよ。）

ちなみに、
失格は、ここに収容されています。
↓
http://www.mumyouan.com/k/kubinoma.html

☆はじめまして


> 　　　　刀を元の鞘に戻してみよ。

　　はい　わかりました
　　では師匠　「元の鞘」の口を塞いでいる　その手をどけて下さい
　　刀が　戻りたくても　もどれません


＞まーまー、かな。
＞わるくない。


　　

回数ばっかり、投稿していて、
切られているのは、一番不名誉な
「首の間大賞」をさしあげますね。
もう、数だけ投稿している、候補者が、２名いますが。


そもそも、最初から解ってないひとが、
尻上がりに良くなるということは、ありえないものです。

大抵、最初の一発で決めた人が、
今、ノミネートされています。


■これだけ、解説もヒントも私が書きまくっている
これだけ、ヒントの山を前にして、
未だに、外すというのが、信じられないですね。

しかし、それこそが禅問答が、その人の程度を現すと言われる所以でもあり、
単なる境涯だけではなく、
知的センス、感性的センスも、問われてくるわけです。


いまさら、ヒントを頼りにして、
新しい回答など、生まれるわけもない。

この公案に、最初から、ずっと今も悩みつづけて、
他人の回答など、参考にもしていないような人がいれば、
そういう人が、一発で、いい回答を出すことでしょう。


ただし、これだけ、切られたり、コメントがつけられた
他人の回答を参考にもせずに、それを全く無視して、
クイズではなく、自分につきつけられた「問題」として
追究する人など、ほとんどいないことでしょう。

まー、掲示板を、暇つぶしの遊び場としか考えていない者と、
そうでない人との生き方の質の違いですね。


　　　　　　　　　　　　　■

あんまり、おもしろくないので、
自分で、遊びますよ。

ただし、これは、
正答ではないですよ。



＞師「曲がった刀を鞘に戻してみろ」


僧侶「シャキーン」（口で言う）


師　「納めたのか、抜いたのか？」


僧侶「言い出しっぺの老師の決めることです」



まー、これは、「上品（じょうぼん）編」ですね。


　　　　　　　　　　　■


ついでに、「中品編」だと、


僧侶「シャキーン！

　　　さて、今のは、抜いた音か？、納めた音か？、

　　　今度は、あんたが、答える番だ」



最低でも、これぐらいの斬り返しに至って、はじめて、老師と
茶を同席することが許されるという「初歩」を踏み出すものなんだよ。
アンポンタンの、アキラ君。

これだから、サニヤシンっていうのは、禅の世界から
論外にされるわけですよ。
ついでに言うと、和尚の、せっかくの講話の、面汚し集団だね。


■ちなみに、最初に浮かんだ私の答えは、かなり「下品」なものです。


前の問答のときにも言いましたが、
これは、むろん、古典ではなく、
こちらの思いつきの「創作の問答」です。

したがって、まず、自分で言い出してしまってから（思いついて）
私自身が、２分ほど、自分で、その回答に困るわけです。
で、ひとつぐらい答えが捻り出せたところで、
皆さんに、問いを提供しているわけです。

（刀に向って）「戻れ」だなんてひどいよなぁ…
釈尊や老師は、ふらふら出て行って
それっきりなのになぁ。


＞うむ。

＞ぐっと、奥行きが出たね。

＞しかし、ほんと、東琴さんの人柄というか美観というか、
＞やんわりやるね〜。
＞まっ、あいかわらず、「事のありか」はそれでいいのですけど。

９回めです。
たぶん、首の間大賞候補とは私のことだと思います。(ToT)　男です。本名です。(;^_^A

＞しつれい。ソフトなんで、女性かと思うた。
＞別に、性別間違えても、失礼でもないけどね。


================================================================
「師匠、後ろから私の目隠ししながら刀や鞘やらとわけの分からぬことを言うのはおやめください。早くその手をどけて下さいませんか。」


＞うーむ。目隠しと、喩えてきたか。
＞ちょっとは、状況をつかんできたかな。

　　変?答
>
> 　　　　この鞘と、この刀に、一切触れず、
>
> 　　　　刀を元の鞘に戻してみよ。
>

その１：では師匠　「元の鞘」に突っ込んでるその足　抜いてください


その２：　　　　「ポキッ　ポキッ」
　　　　師「なんの音か？？？」　　
　　　　己「は、曲がった刀を戻すのに　ほねがおれました」



＞まさみ君のもそうだが、確かに、誰がチャカして、邪魔しているのか
＞といえば、そりゃ、そんなものは、老師にきまっているのは、
＞最初から当たり前のこと。そんなの散々に今までに解説ずみ。


＞しかし、いまいち、「自分の事」として、考えていない。


＞いーかな。これは、他の回答者にも言うのですが、

＞世の中には、文字通り「元の鞘に戻す」という言葉がある。

＞「よりを戻す」、とも言う事があろう。

＞また、その反対に、「覆水盆に返らず」、という言葉もある。

＞たとえば、会社と自分の関係、家族と自分の関係、異性と自分の関係、
＞こうした中で、わかりやすいのは、異性との関係だろう。

＞女性も男性も、復縁したいと思った時には「元の鞘に戻したい」とか
＞言ったり、思ったりする事だろう。

＞ところが、一端抜いた刀（状況や二人の意識）が、もしも曲がってしまえば、
＞決して、それは元の鞘には戻らない。

＞では、そんなとき、この問いに、ほいほい答えて、今は
＞偉そうな事を言っているが、自分の身近な人が消えたり、死んだり、
＞そういう、元の鞘に戻らない状態に、あなたたちは、
＞じたばた、しないで、いられるか？
＞ということである。


＞私が、今回は、古典の禅問答にしなかった理由は、
＞この極めて、日常的に、人間が、いろいろな局面で、
＞まさに、物事を、無理に元の鞘に戻そうする事は、
＞皆さんの生活の中に、ゴロゴロしている事だからである。

＞こんな問いと遊んでいられないほど、
＞本当に、元の鞘に戻さねばというところに追いこまれることが、
＞現実生活の中にはある。
＞借金、離婚、倒産、リストラ、自殺。


＞だから、ふと、あなたが、何かの不幸に見回れて、
＞また、元に戻りたいと思ったときに、
＞そんなときに、この問いを本当に解ける資質があるかどうか、
＞という、これは、そこまで、「現実的な禅問答」なのである。


＞そういう事を踏まえて、とりかかりなおしてください。


＞私が、今までに、｛いいね｝とか、｛まーまーだね｝、
＞とコメントした人達は、もういいです。充分にいい回答です。
＞その人達は、この問いにこれ以上、かかわる必要はないです。
＞まー、ご自分の前のより、いいのが出ればそれはれでいいですが。


＞他の駄目な人達は、
＞シャバの現実生活の中において、
＞物事を、元の鞘に戻そうとする自分がいるかぎり、
＞こうやって、問いの中で、へらへらと、皆さんが、おちょくっている
＞その老師とは、
＞他ならぬ、まさに、今も、自分の中に巣食ってたままで、
＞いちいち、生活の中で、腐ったり、ウザがって、行き方に迷っている
＞「自分の馬鹿そのもの」だと自覚することです。







　　　　　　　　　　　　　　■


＞

> 　　　　刀を元の鞘に戻してみよ。


鞘の中に、コオロギが一匹、住んでいるのでございます。



＞●良寛さんが言いそうだね(笑)

＞コオロギが誰なのは別としても、、、。


＞今のところ、合格は、やはり、
＞前にコメントつけた２〜３名ですね。


＞「次郎さん」のがダントツにいい。
＞「東琴さん」は、いつも安定してる。
＞初参加の「棗(なつめ)さん」のは、最初の投稿の方がまだ良かったよ。

えらく持ち上げられてしまって恐縮です。
実は正直自分で解いた気がしませんので、嬉しさ半分とまどい半分です。
ヒントが十分にありましたので、解答を思いついた瞬間は
まるで用意されていた模範解答が分かってしまった感じのつまらない感覚でした。

＞いえ、そんなこともないですよ。


でもあらためて見てみればこれ以外の答えは無さそうで、


＞いえいえ、いくらでも、ありますよ。（笑）


しかもまだ書き込まれていなかったので
「一番乗り〜」
というノリで書き込むだけ書き込んでみたというのが真相です。
その解答の意味を本気で考えたのはむしろ ほ う ざん のお褒めのレスがついた後でした。

ところでヒントから解答に至った過程と、投稿後解答に対して吟味した内容の解説を書いてみたのですが、
ちょっと長いものなので、お許しを得てから投稿したいと思います。
ほ う ざん さま、いかがでしょうか。


＞どうぞ、どうぞ。

＞ただ、おそらく、私があの回答を絶賛した理由と、
＞次郎さんが自覚しているものは、違ったりもするでしょうね。

＞しかし、ロムっている人には、そのズレが、またまた面白いかと
＞思いますので、どうぞ、投稿してみてください。



＞●ちなみに、
＞次郎さんのは、私の見解によれば、決して一休の「屏風の虎」の
＞２番煎じではないと見ました。

＞屏風の虎を捕まえろ、というのは、そもそも、屏風の中の虎を
＞捕えろという矛盾に対して、一休が「ならば、まず、庭に出せ」と言う。

＞ところが、今回のは、実際に、刀と鞘が架空のものではなく、
＞物体としてそこにあって、この問いを、つきつけられている。

＞だから、屏風の虎の問答と同じノリで、次郎さんは、
＞「鞘に納めて欲しいなら、まず完全に抜け」と「言っているのではない」
＞言っている「次元が違う」、
＞と、「私は」解釈をしました。・・・
＞というより、そのように私は勝手に「楽しんだ」のです。


　　　　　　　　　　　　●

＞ただ、おそらく、私があの回答を絶賛した理由と、
＞次郎さんが自覚しているものは、違ったりもするでしょうね。

＞しかし、ロムっている人には、そのズレが、またまた面白いかと
＞思いますので、どうぞ、投稿してみてください。

ありがとうございます。
そのズレを最も面白がるのは私になりそうです。

では気楽に投稿させていただきます。


○ヒントから解答に至った過程は以下のようなものでした。

東琴> こいつが一体、
東琴> 「どこ」の
東琴>　「どなた」の
東琴> 　　「刀」
東琴> なのやら…ね。

＞「刀のありか」は、それでいいとして、
＞「庭に屏風の中の虎を出せ」
＞というに等しいか、それとはまた異なる
＞撃沈の仕方が欲しいですね。

＞東琴さんので、ほぼ「外堀」は固まっている。
＞ようは、あとは、「城を落とす文言」なのである。

以上のヒントで、
では実際そもそも「どこ」の「どなた」の「刀」なのやら…
この刀にとって、本当の元の鞘って何なんだろう？
と考えて時間を遡ってみました。

刀鍛冶屋を呼んで炉に戻してもらったり
もっと戻れば材料は土のものだからと
穴掘って埋めて「元の鞘に戻りました」と
師匠に言ってみたりしました。

どれも正しいようであまりスマートでないので
うーーんと唸りながらもっと昔へ遡ってみて
宇宙の星空(！)まで至ってしまい馬鹿馬鹿しくなってしまい、
疲れた頭で現在に戻ってみたら、
目の前の曲った裸の刀がそのままの姿で元の鞘の中に
喜んで落ち着いているように見え、
それをどうこうしようとする師匠を責める気持が生じ、
それでポンと解答が分かりました。

書き込む直前に、
「元の鞘から引き抜いて下さいませんか」を

「元の鞘から完全に引き抜いて下さいませんか」

に変えたのですが、お節介だったかなと後悔しました。

今考えると、まだ師匠が片手に持っているほうの鞘に
とらわれていたかもしれません。


○お褒めレス後の吟味内容
(以下は書き込み後に気付いたことです)

書き込み後、また、お褒めレス後にもこの解答を吟味していると、
この解答に意図せざる特質があることが分かってきました。


いちばんかっこいい点は、「戻すべき元の鞘」と
「鞘と刀がどういう関係になれば戻ったと言えるのか」を
適切に定義しなきゃならないのは戻せと言っている師匠のほうですよ、
と責任の所在をお返ししている点でしょう。

このへんが、穴掘って埋めたり、炉に戻したりする案に比べて
格段に優れています。

せっかく流動させた世界をまた自分で固定する愚を犯してしまっては
何にもなりません。

(無理して言うなれば、カタナというカタをナしているそれを構成する
要因は、歴史から今目の前の一点に向かって集められてきた
金と土と火と人の手と、それからそれをカタナだと人がつけた名です。

目の前の物自体も、ちょっと遡ればつちくれや星空であって
無常なものですが、それが「刀」であるというコトは師匠が
そう名づけたのだということだけが根拠ですから、
定義次第でいかようにでもなる。

遡る必要すらなくそのまま無常なことです。鞘も同様。
ましてやそんなカタナとサヤのカンケイなど、無常の百乗です)


と、ここまで書いてきて、このへんをえぐり出す作業は
東琴案その１で、すでに実現されていたことに気づきました。(深い！！)


とすると東琴案と比較したときの次郎案の特徴は
ノリツッコミ であることぐらいでしょうか。

「刀のありか」の問題は東琴案で解けていて、
あとはヒネリを加えるだけだったという所以です。

ヒネられているのは定義が明確でないことを東琴案のように
単に指摘するだけでなくて、定義を明確にせよと師匠に
面と向って迫っていることです。
そのせいで「意味の流動化力」が増しています。
(何度も言いますが後知恵です)


「定義を明確にせよ」というのは、
ちゃんとした定義ができるようならしてみなさい、
でもできないでしょう？という意味(のつもり)です。

でも、もしも師匠がうっかりと刀を動かしたら、
はっしと手を掴んでもとに戻せばよろしい。
今師匠が抜いた瞬間に師匠の心の中に定義された元の鞘に、
今わたしが刀を戻すのです。
ここらへんの二枚腰がこころにくいヒネりです。
(しつこいですが後知恵です)


別解釈としては「引き抜いて下さい」という言葉の力が強いので、
「元の鞘(という観念上のこだわり)の中にいるのはあなたですよ、
抜け出て下さい！」
という裏の意味もひびきます。
これは相手しだいで親切だったりお節介だったりすることでしょう。


○閑話休題

解答がいいとか悪いとかは所詮ゲームの問題であるから置いておくとして、
ゲームを終えてみて現実世界に残った問題は、

世を無常と観じたとして、それで何がどうなるというのか？

ということです。


この問題は2つのレベルを持っています。
第一は、「本当に目の前に元の鞘に戻したい刀が出現したとき」
という実地でその無常性を見極めることができるか？という問題

第二は、仮にありとあらゆる問題が無常性の中に溶けたものとして
観じられる人になれたとしても、
「そんな無情なヤツになりたいか？」という問題

第二の問題は、言葉を変えれば、
曲がった刀を目の前にして本気で嘆いている師匠、
例えば息子を亡くした母親に、
単に世の無常を説き理解させれば事は解決なのか？ということです。

片想いの人に微笑みかけられた有頂天を無常で塗り潰して満足なのか？
ということです。


現実世界・仮想世界での私の乏しい経験によれば、
ひとの情というものは形を成したものに向かうエネルギーなので、
認識が無常となれば即ち無情にしかなり得ません。

ところが御伽話として聞く「悟った人たち」には、
自然な情を感じさせるエピソードがあふれています。
こういう人になれるとしたらそれは魅力的です。


ひるがえって、東琴案と次郎案を比較してみると、
東琴案において純粋に示されていた無常観に対して
次郎案では何かプラス・アルファがあるようです。
(自分の解答とは思っていないので、自分褒めカコワルイのは御容赦！)

このプラス・アルファは何なのか？
東琴案その２にも、どうやら同種のプラス・アルファが備わっているようです。


現状ではこのプラス・アルファについて、
なにかありそうなその雰囲気ぐらいしか分かりません。

でも、今のところの仮説ですが、
このプラス・アルファとは名付けるならば「余裕」なのではないか。


すると、さらに
「無常観によって余裕が生れる」
「無常観が深まり確かになってくれば余裕が大きくなる」
「余裕が大きくなれば、そのぶん、ヒネリとか楽しさとか、
他人の固い認識への配慮とかへ、気が回る」
など、ちょっとありそうなストーリーではないか。

としてみると、
禅問答とは、無常観のできぐあいを余裕の大きさで測ろうとするものか？


首の間に行ったものを含めて、多くの解答が
刀や鞘や「元という概念」の無常っぷりを題材にしていました。

一見同様に見える東琴案がそれらと大きく違うところは、
東琴案では諸行が無常であることは当然であるという立場に
立っているところです。

諸行無常当然じゃん、という余裕があるから
むしろ逆に、常住性の錯覚が師匠の発する問いのなかの
どこでどのように生まれてくるか、に光を当てられる。

ほ う ざん の言う「刀のありかはそこでいいとして…」とは
たぶんこのことです。


一方で、ようやくようやく無常性を自分に納得させようと
キュウキュウして余裕がなければ、
無常性の側をどうにかしようという意識がどうしても残るから、
顔がそっちを向き、無常性の方向に光が当たってしまう。
話題選定は同じように見えても、方向が真逆になってしまうんでしょう。

次郎案に余裕があったのは、偶然もさることながら、
スタート位置にゲタを履かせてもらったおかげで
余裕をあまり消費することなく刀のありかを見つけられたからでしょう。

でも方向がほとんど同じである、次郎案・東琴案１，２　の間の違いは、
やっぱり本当には分かりません。

現実世界に関わる 第一、第二の両方のレベルの問題が、
ここに集中しているような気がしているのですが…。



途中からは仮説に基づく妄想ですが、
以上がわたしにとっていっぱいいっぱいの解説です。
どうもすみませんでした。でも、コメントいただければ幸いです。


＞おもしろい！！

＞借り物の｛無常｝を、わかったような事言って、他人に叫ぶ
＞馬鹿カルト仏教信者どもには、いい薬ですね。

＞まっ、馬鹿につける薬はないけどね。


＞次郎さんの言っているのは、
＞十牛図の９から１０への水位の差のことです。

＞仏法を究めた者は、もう一度、俗法に融合する。

＞アートというのは、そこにだけ存在するということ。

＞俗法に融合しないものは、ただの説教にすぎない。

＞芸術は、説教や苦行じゃない。

＞それは、高度な娯楽性である。

＞で、物事の「妙」というのは、常に、
＞二つ、または複数のものの「中間」にのみ存在する。


＞以前に、竹の間で、笑いとは何か？ということや、
＞お笑い道場にしたこともありますが、
＞笑いもかなりいろいろなレベルがありますね。

＞現実描写だけなら、それは「あるがまま教」の
＞禅や、ヴィパサナ信者に留まり、
＞しかも、その無常観すら、全く借り物の「あやふや」なもの。


＞しかし、どこにでもある何気ない描写を、笑いにもってゆくことや、
＞加えてさらに、「ダンディー坂野」のような、
＞白けと、ひとりよがりと、紙一重でありながらも、
＞そうではない、きわどいギャグ、

＞また反復と、間が異常に長かったりする、「イッセイ尾形」など、
＞奥の深いギャグや、特殊なギャグも存在する。

＞「いつもここから」が、描写系ギャグだとすると、
＞「鉄拳」は、その枠を超えてしまっている。

＞これらのコメディアンに共通することは、
＞従来のお笑いの枠を一歩はみ出ていること。
＞それ故に、いつ笑いが消えるともわからない「あやうい」感じ、
＞「ひやひやする不安定さ」「おぼつかなさ」をそのまま武器にしている。

＞つまり、従来のお笑いには、絶対に、あってはならなかった、
＞客に与える「苦痛」を、そのまま使っているのである。


＞吉本系のお笑いが、８ビートなら、
＞キワモノのコメディアンは、変拍子のようなもの。
＞ずっこけさせるための、リズムそのものが違う。
＞どこかシュールなんだよね。


＞まー、禅問答とギャグ、音楽、これらには、共通項があるね。


＞もしも、自分の笑えないほどの不幸を、本当にギャグれたら、
＞ある意味、何かの境涯が確立していることだから。


＞それで、思い出した。

＞趙州の、一言絶句は、これだった。


＞僧

＞「災難が、やってきたら、どう｛かわし｝ますか？」



＞趙州

＞「待ってました！！！」




　　　　　　　　　　　　　　●

●次郎さんのには、とても及びませんが・・・私の回答


「この曲がった刀を、元の鞘に戻してみろ」


＞おい、誰か！、

＞この坊主を、鍛冶屋に、連れてゆけぃっ！！



これで、刀も浮かばれるというもの。


そもそも、曲がった刀は「ダメ」だと
思い込んで、刀をどうにかしようとして、
思考は、連想の罠とイメージに、ひっかかる。


曲がった刀は、その曲がった姿が、
ありのままの、まっすぐな姿である。
一休の「曲がった松の木」と全く同じこと。


従って、刀を直す必要はない。
直す必要があるのは、
この「問いそのもの」である。


●そこで、その「坊主を」鍛冶屋につれていって、
焼き入れでもして、打ち直せば、
曲がった問いも、元の鞘に戻るというもの。

これが私の「下品な」斬り返し方。

ただし、「坊主を鍛冶屋に連れてゆけ」と言っても、
何も、坊主に刀を鍛冶屋に持っていかせるのではないですよ。
坊主そのものを、焼いて、打ち直すのである。



●これを基本をベースにして、
もっと、いろいろなバリエーションを交えた答えも、可能だが、
基本路線は、あくまでも、
本当は「誰が刀を曲げているか？」ということ。

言うでもなく、「問い」によって曲げられているのである。

とすれば、次のような、「同じことを示唆する」ような
いくつもの自在な返答の仕方もある。

たとえば・・・


１／「あんたが抜いてどうする？」＝（趙州っぽい）


２／「物騒な坊主め！」＝（白隠っぽい）


３／「まず、老師が、問いを鞘に収めなさい。」＝（南泉っぽい）


４／「そんな事をして、（問いで）人を斬るから、
　　　刀が曲がってしもうたのじゃ。」（良寛っぽい）


つまりは、「曲げたのは、お前だろう」、と、
問いを発した責任の所在をはっきりとする。
東琴さんの最初のがそれ。


●しかし、これでは、竹の間で、
多くの者が、他人の回答に「便乗」してやったように、
ただただ、「その坊主を、いじめて責め立てるだけ」で、
肝心の、
「かわいそうな刀」は、一向に「救われない」。


つまり、仏法とは、人ばかりではなく、
モノや、周囲の環境をも、救わねばならないものである。


だとすれば、刀の身代わりに、
その「曲がった坊主」を鍛冶屋につれていって叩き直せば、
刀も救われる、というもの。
曲がった刀は、そのままで・・・・・・。
という、まー、一種の屁理屈なり。


■かくして、いつも、私が言ってきたように、

問いは、「解くのではなく」、

問いは「消え去る」。



★しかし、今回の、次郎さんのは、これよりも、もっと深い。



師「お前、この曲がった刀を元の鞘に戻してみろ」


僧「わかりました

　　　では師匠

　　　　まずはその刀を

　　　　　元の鞘から、完全に引き抜いて下さいませんか」



●実は、この手の回答は、
「解説が、全く、いらない」という類のものなのですよ。


私も、ひさびさに、見ました・・・・・こういう高度なのを。

禅書の中でも、めったに見ない類の回答です。

つまり、「絶句」してしまうものです。


そこに、論理的な理由があるわけでもなく、
「ははーん、なるほど」と頭で納得のいく、答えでもない。


あまりにも、予測外の「視点」なので、
問うた方が、逆に、めん食らってしまうタイプのものです。


●つまり、これを私が、私のを含む、他の人達の
それなりに、良く出来た回答よりも、「もっと高度だ」
と言う理由は、これを見た瞬間に、
私自身が、思考停止してしまったからです。


他人を、思考停止させるほどの回答は
めったにあるものではありません。


●皆さんの誰しもが、曲がった刀は、
「鞘の外にある」と思っていた。

ところが、次郎さんのは、それを、
「まだ抜いていない」と見る、まさに「流動性のある視点」。


むろん、それの意味するものを、
あれこれと「解釈」したり、「解説する事」は、
どうにでも、出来るだろう。
（たとえば、次郎さんの解説を理解することでもいいし、
また、抜いていないものが「何であるか」には別の解釈も出来る）

しかし、私はそうした解釈をするよりも、

＞「抜いてもいないのに、何を言うつもりだ？」

という一言で、

もう、
「あっ・・終りにしていいや」、と思ったのです。



●だから、もしも私が老師だったら、
次郎さんには、



と言いますね。

パチパチパチ（拍手）



●こういうものに類似する問答は本当に少ない。

たしか、趙州録になら、わずかに、あったかもしれないけど、
今、思い出せない。

ＥＯ師の「地球が消える時の座禅」でも、
　　　　　　　　　　　　↓
http://www.mumyouan.com/e/eo4.html

ここまで　「不　条　理　な」　返し方というと、
２つぐらいしかないですね。
（不条理に対して、それ以上の不条理で斬り返すというものです）


以下は、ちょっと質は、違いますが、
相手を、見事に「ばっさり斬る時」の一例です。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊


あるとき、ＥＯが寺に呼ばれた。

僧侶とＥＯが控室に入って座っていた。

ＥＯが帽子を脱がなかったので僧侶は言った。

「ここは、寺ですので、礼儀として帽子をお脱ぎ下さい」


ＥＯ『もう、とっくに脱いでいる。どめくらめ。
　　　そういう、あんたもちゃんと座ってなさい』


僧侶「もう、座ってますよ。」


ＥＯ『そら、もう立った』


僧侶「そういう問答は、師が御見えになってからにしなさい。
　　　　帽子を脱いで下さい』


ＥＯは叫んだ

『なんだ、今度は駆け足で、出て行ってしまったか！。

おーい、小坊主たち！。

今しがた私の目前にいた僧侶は、どこへ消えたんだ？。』


・・・・・・・・・


＊＊＊＊＊＊＊＊＊


僧侶「質問があるのですが・・」


ＥＯ『どんどん言え』


僧侶「悟ると問いがなくなるのですか？？？」


ＥＯ『・・・・』


僧侶「黙っていないで、答えてください」


ＥＯ『いいから、どんどん聞け』


僧侶「悟ると問うことがなくなるのですか？」


ＥＯ『・・・』


僧侶「大悟しているならばこれぐらいの問いには、
　　　　ちゃんと答えて下さい。」


ＥＯ『いいから、どんどん、尋ねろ』


僧侶「しかし、あなたが、答えないのでは、
　　　質問の意味はありません」



ＥＯ『ならば、聞くな。』




＊＊＊＊＊＊＊＊＊



なお、論外にされた投稿は、
↓の２８７７から、溜まっています。

http://www.mumyouan.com/k/kubinoma.html


今回、竹の間に残って、ノミネートされた数作のものと、
一体何が違うのか、
もう一度、自分の投稿を、見ることです。

単に「意味」するところが、論理的に同じだったり、
似ているだけではアウト。

また、単なるオリジナリティーだけでも、
どうにかなる世界ではありません。


最後に、勝つのは、
直感と、センスと、
次郎さんの言う、「ゆとり」です。

ゆとりは、理屈から生まれるものではなく、
境涯から生まれるものなので、
何も禅問答を解けたからといって、
生活の苦がなくなるわけではありません。

ただし、逆はあり得ます。

本当に、苦がなくなれば、
問答など、たやすく、
すりぬけることは出来ます。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　●●●

最後に、秘話。


実は、この問答は、日常生活の中で、
偶然に出来たものです。

私は、ある夫婦の離婚裁判のための
法律的な面のアドバイスと、
不正なく財産分与をさせるために、
家庭裁判所への手続き等をしていたのですが、

結局、この夫婦は、
非常に醜悪な形で、よりを戻すことになった。

言うまでもなく、私のいろいろなアドバイスを
全て無駄にして、彼らの意志でそうしたのですが。


ところが、その戻り方、つまり、彼らの選択した
運命というものが、あまりにも、みっともない
不幸な形のものだったのです。

その夫婦が、せっかく互いに、相手にしっかりと向き合って、
心の面でも、言いたかったことを言い、
すっきりと、自由になるチャンスを、最後には、

奥さんは、微微たる生活費欲しさのため、
旦那は、世間的な虚栄のために、
すべてを棒に振ってしまい、
その結果、
前よりもひどい「我慢」をお互いにする生活に戻ってゆく様を見て、

「まるで、１度抜いて、相手を斬って、曲がってしまった刀を、
　無理やり、元の鞘に戻そうとしているようなもんだな。
　やれやれ、元に戻るわけがないのにな〜」

とか、呆れて、思ったものでした。


そんな、他人様の家庭内問題の醜態を見ているときに、
今回の問いを思いついたのでした。


　　　　　　　　　　　以　上