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●猫の足跡-その809「★おおざっぱ測定 日記・第188回」【ゲルマによる定量済み検体】
by:
鈴木崩残
2015/11/26(Thu)07:56:06
おおざっぱにハカルスキー
個人測定日記☆第188回
「Ge測定済み3検体」の測定
●3つともGeチェックされたものですが、
ただし一点だけは、他所のゲルマで定量されたものを、
ツイッターで拝見したことがきっかけでした。
これはトルコのチャイですが、チェルノブイリの汚染によるものなので、
Cs−137とK−40のみになります。
私がこの検体に目をつけた理由は、二つあります。
第一に、
以前に、おのみち−測定依頼所−さんに、測定依頼をしました、
ポーランド産の「ヒースフラワーのハーブ」のように、
30年も経過しているので、汚染が均一化し、安定していることです。
よって同メーカーの同商品であれば、収穫期が異なっても、
差異は少ないだろうと推測したからです。
第二に、
「軽い比重の検体用」の係数を割り出すにあたっては、現在うちにあるのは、
保存できるものでは、「茶葉」「ほうじ茶」「松葉」の3種です。
これらは、1.3Bq/kgから3Bq/kgあたりでは係数が合いますが、
約20Bq/kg前後という高濃度域では、
現在の換算係数が合わない可能性があるからです。
この濃度での換算係数をどうしたらいいかを検討する為に、
ちょうどいい、軽比重の検体だったので購入しました。
(あとは「試飲」だけして味もみてみたいので、その前に測定にかけました。
結果として、飲みませんでしたが。)
なお、このチャイのカリウム40は、450Bq/kg以上あるようです。
■私の定義する「軽比重」とは、
体積(ml)の数値に対して重量(g)の数値が約半分以下になった場合です。
(たとえば、600mlに対して290g未満、とか)
今回は600mlで、155gでしたので、
「乾燥して粉砕した松葉」よりもさらに軽く、今までで最も軽い検体です。
1リットルマリネリだと、たぶん270g前後が限界かもしれません。
■さて、その個人測定の計算結果は、意外にも低かったです。
同じくうちにある、比重が軽い静岡の茶葉の、約1.5倍程度に留まりました。
図中の「上部の数値」の4.9Bq/kgあたりが、たぶん近いかもしれません。
その下部の数値は、試しに「通常換算係数」を使った単なる「試算」なので、
かなりの誤差になっていると思います。
↓
■2度目の測定です。
一回目が10時間だったのに対して、4時間半で切り上げてみました。
この濃度の測定にしては、やや時間が不足しており、
スペクトルがまだ落ち着かないので、
一度目と比較すると、0.9Bq/kgほど高めの数値になっています。
下部の赤文字は、通常の係数で計算をした場合です。
↓
【このチャイの測定所での結果】(おのみち−測定依頼所− 様より)
↓
>>セシウム137:15.5±4.23Bq/kg
>>セシウム134:不検出(測定下限値<1.1Bq/kg)
>>カリウム40:450±105Bq/kg
ぜんぜん、全く違うやんけ!
■やはり、私の計算に、大問題が発生しました。
「軽比重の検体用」に専用に設けた換算係数が、逆に裏目に出て、
極端な過少定量となりました。
むしろ、図中にあるように「通常の係数」での計算結果の方が、
14.7Bq/kgとなり、測定所の15.5Bq/kgに近いからです。
●今までに最も軽い検体は600mlに対して約180gの乾燥松葉でした。
今回は、それを下回る155gでした。
測定所では、281.6gなので、
600mlだと本来は、171gほど充填する必要があります。
スペクトルは、もう表示の変えようがありませんので、
あとは、計算対象となる範囲が、
「ある面積に達した以後」の「係数」を再検討するしかありません。
*********
結局、さんざんに、すったもんだ、試行錯誤をして、
この解決法は、後日、次のようにして解決しました。
「換算係数を段階的に、規則的に変える」という計算法です。
現在これで、1〜20Bq/kgまでの範囲で、
測定所の数値との誤差はほとんどありません。
↓
【試料の比重が、軽くても重くても対応できる係数】
↓
http://www.mumyouan.com/k/?U2072
*********
譲って頂いた玄米の測定
●残り2つは、市民測定所(ふくしま30年プロジェクト様)で、
Ge測定された玄米です。
前回の投稿の最後に記しました「頂き物」です。
新しく今回、私の試料に加わった保存性のある検体です。
いつものように、自作のマリネリ容器への充填率を、
測定所での、体積と重量の比率に合わせます。
↓
■結果は以下のようになりました。
なお、この濃度域では、これまでK−40が常に低く定量されていたので、
係数を、高さ100mm以内を、×1.4から ×1.8へ変更しました。
■測定環境の概要
・1インチ角シンチレーター(アルマジロ/タイプ3)
・遮蔽=5cm鉛ブロック
・自作マリネリ容器 容積=600ml〜650ml
・ソフト(定量機能なし)のものを自主改変したもの(=無明庵バージョン)
・空調による温度&湿度の管理=なし(温度変動分は、計算上で補正)
>玄米Aの Ge測定値
>>Cs−137=0.71Bq/kg(±0.17) >0.48
>>K−40=77Bq/kg(±4.34) >4.52
5時間の時点で、ほぼ同じ
>玄米B のGe測定値
>>Cs−137=0.84Bq/kg(±0.19) >0.5
>>K−40=76.4Bq/kg(±5.00) >5.76
5時間の時点では低め
6時間の時点でほぼ同じ
●結果としては、この濃度域では、私の実測では、
Aの0.71の玄米は、測定所とほぼ同じ。
ただし、
Bの0.84Bq/kgの玄米は「6時間の時点」では近似したのですが、
まだ5時間の段階では、0.64と低くなりましたので、
5時間測定の時点では、検出は出来ても、定量限界以下ということになります。
このあたりはスペクトルの1時間ごとの経過をオートセーブしたデータで見て、
5時間でちょうど良くて、それ以後は下がるか、
5時間ではまだ低くて、6時間の時点の方が安定して、それ以前は低めか、
これは検体によっても変わります。
ただ、今のところは、「5時間から7時間の間」のどこかで、
常に、かなり正確な定量になっています。
●またこれで、「0.7Bq/kg以上」の濃度であれば、
3度測定しなくても「1回の測定」で、検出できることを確認できました。
●さて以前に、別の機種のGeによる玄米の測定の結果でも、
K−40が、私の定量では「常に低い値」になっていたので、
この「通常比重検体」と「濃度域」での表示スケールでの、
「K−40の係数」を今回から、変えました。
>高さ100mmまでは 現在の ×1.4 → ×1.8 へと変更
(高さ100m以上での係数は現在検討中)
室温変化と面積の変化
225gという同じ軽比重の「炒り焙じ茶」を測定してみました。
すると、約一ヶ月前の室温20℃のときよりも、スペクトルの高さが低下していました。
■このスペクトル全体の高さの低下が「気温の低下」が、
シンチレーターへ影響しての結果なのか、
PCの回路の温度などが影響しての結果なのかは、まだ分かりません。
今回の測定(B測定)は、
最初は前述の 上図↑ のように、約11.5℃にしました。
しかし、2度目の測定では、下図のように測定の後半から、
わざと「途中から」ストーブを消して室温を下げてみました。
↓
■冬の始まりのこの時期に、いろいろ試してみるつもりです。
スペクトルグラフの全体の高さの低下については、
もっとも疑わしいのは、室温(または環境全体の気温低下)です。
そこで、「茶葉」を、
「14℃から17℃」低めの室温で測定にかけました。
すると以前に20℃で測定した時よりも面積が減っていて過小定量となりました。
20度のときには113平方mmが、
14度から開始し、17度で終了したら、84平方mmと下がりました。
↓
*********
★グラフの形は同じまま、位置が上下する原因について
大久様から、コメントを頂きました。
以下ご質問にお答えします。
>「そもそも、グラフの形が変わらずに、全体の位置だけが上下する場合
> 原因としては、何が考えられるでしょうか?
> もしもゲインが変動しますと、感度変化で、ピークもずれますよね?
>(=つまりピークドリフトが小さいのにグラフの位置の下降だけが大きい)
ご推察の通り、ゲイン変動はエネルギー変動、つまり横軸の変化として現れます。
グラフの高さは、ある一定時間に計測された放射線パルスの数を積算したものです。
従って、グラフの形は変わらず、全体の位置だけが上下する現象というのは、
1.測定器に原因を求めた場合、計数率の変動があったということ。
2.測定対象の側に原因を求めた場合、測定物との距離が変化した場合。
となるかと思います。
ただし計数率はシンチレータのサイズで決まるものですので、これは無いでしょう。
結局、測定物とシンチレーターの距離が何らかの理由で変化した場合に、
このような現象が見られると思います。
今回のご質問は、
測定物が何らかのピークを持ったスペクトルとして観測されると仮定していますが、
単なるバックグラウンドの上下ということなら、
環境放射線の変化ということになりますが、
おそらくそういうことでは無いのでしょうね。
最後にもうひとつ。
PCがバックグラウンドで何か処理していて、
アルマジロからの信号を処理する速度が不足している場合、
カウントミスを起こします。
この場合はバックグラウンド処理が起動されるたびに、
スペクトルが形を保ったまま上下することになります。
この場合はPCのスペック上げることで解消されるでしょう。
☆というお話でしたが、
PCは、測定以外の作業は一切していないので、
処理速度の足をひっぱるような、負担はかけていない事。
BGの変動にしては上下幅(下降の幅)が大きすぎること。
次に、測定時に「体積」が異なっていた場合には、
ジオメトリーの変化が距離変化として現れるという路線があるのですが、
前述した「炒り焙じ茶」の試料は、容器に「密封したまま」なので
体積や重量の変化はありません。それでいてグラフが下がっていました。
ですから、まだ原因はわかりません。
また室温の変化が原因ではなく、PCの電源や、
マイク入力の回路の抵抗が不安定である可能性があります。
_______________
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