★　番号指定： １ページの表示件数： 件　　
☆　検索語　： 検索表示　新着から 　古い方から
タイトルだけ表示 　タイトルと５行 　全部　　

おおざっぱにハカルスキー
個人測定日記☆第１９４回

　おのみち-測定依頼所-さんにお願いした

「いくつかの変わった依頼品」



●今回は、おのみち−測定依頼所−　さんでの測定結果について、
「少し風変わりな依頼をした検体」だけのリンク集を作りました。
（一部、ぜんぜん普通の依頼品もあります）


今までも、いろいろな局面で、測定員の杉原さんからは、
測定結果や測定方法の面で、コメントを頂いたり、
また私も個人的な感想を当サイトに書きましたが、

今回は、過去２年に依頼した検体の中で
「少し変わっていたもの」だけを紹介します。


リンク先は一部を除きすべて、
「おのみち−測定依頼所−」さんの記事への直リンクです。



●超低予算の素人測定を試みている私個人の「好奇心」から、
お願いしたものもたくさんあります。

時には、杉原さんに、ご迷惑になりそうになった事も幾度かありました。
（膨張によって、測定器の蓋があかない。
　希釈した蜂蜜水が発酵して膨張した、など。）

この場を借りまして、お礼とお詫びを申し上げます。




＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


★１★
2014年6月11日
クロスチェック（3つの製造年月日）
国産丸大豆しょうゆ・国産（2014年）
パ ルシステム生活協同組合連合会

測定値の違いの原因は？

http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/06/32014.html




★２★
2014年6月21日
松葉（乾燥・粉砕）・山梨県（2014年）

松葉をフードプロセッサーから、さらにミルサーで粉砕した場合に、
数値に変化はあるか？

http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/06/2014_21.html




★３★
2014年6月30日
木灰・国産（2014年）アイテムショップいち屋

西日本の木から出た灰は、Ｃｓ−１３４を含まないか？

http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/06/2014_30.html




★４★
2014年8月31日
蜂蜜水・福島県二本松市(2014年）

蜂蜜はＫ−４０すらも、ほとんど含まない？

http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/08/2014_31.html




★５★
2014年8月23日
磐梯はちみつ（アカシヤ）・福島県（2014年）磐梯養蜂場

天然核種がほとんどない場合のＣｓ−１３７の検出限界の「一例」

http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/08/2014_23.html




★６★
2014年9月14日
煙草（吸殻）Natural American Spirit　
ペリック・ボックス・アメリカ（生産年不明）
サンタフェ ナチュラルタバコ ジャパン株式会社

このメーカーのオーガニックタバコが出るのか出ないのかは、
気にしている人は多いはずと思っての依頼でした。

http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/09/natural-american-spirit.html

セシウム137と134比率が逆という、典型的な誤検出の事例としても良いと思います。

同じくセシウム比率の逆転が見られたのは、次のクレンザーです。




★７★
出た出たという話が方々であったので自分の勉強用に依頼しました。
↓
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/08/blog-post_24.html


ところで、前記のタバコの吸殻は、集めるのに時間がかかりました。
↓
http://www.mumyouan.com/k/?U1944




★８★
2014年11月13日
粉砕処理：ハーブ（ヒースフラワーホール）
ポーランド（2014年）製造者：株式会社カリス成城

粉砕して充填度を上げた際の測定結果が変わるか？

http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/11/2014_13.html


＊注＊

前記のハーブは約２５０Ｂ／ｋｇと高濃度でしたが、
ただし、以下の検体のように濃度が１０Ｂｑ／ｋｇ以下の場合には
充填率を変えると数値に影響が出ます。


（この検体は私は関与していません）
　↓
2015年1月24日
クロスチェック：イチョウ落葉・埼玉県（2014年）

163gから228gに約1.4倍の増量で
（誤差範囲を考慮せずの計算で）

Cs-137で＋約４８％
Cs-134で＋約２１％

http://onomichi-labo.blogspot.jp/2015/01/2014_24.html




★９★
2014年11月26日
クロスチェック：玄米・北海道（2014年産）ホワイトフード

ホワイトフードの白米は本当に低いか？

http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/11/2014_26.html




★１０★
2015年2月27日
水道水（40倍濃縮）・山梨県（2015年）

富士山の麓の町の深井戸水を４０倍に濃縮すると検出されるか？
水の汚染や測定についてリンクが複数あります。

http://onomichi-labo.blogspot.jp/2015/02/402015.html




★１１★
2015年3月16日
ほうじ茶（炒）・静岡県（2014年）

静岡茶は、今もまだ出るのか？

http://onomichi-labo.blogspot.jp/2015/03/2014_16.html




★１２★
2015年5月12日
水遮蔽の影響はあるのか？（放射能測定時）

http://onomichi-labo.blogspot.jp/2015/05/blog-post_12.html


（杉原さんの結論↓）
NaIシンチレーション検出器で測定する際には、
水遮蔽の影響はほとんど無いものと推測される。
影響が有るのは水分の重量がBq/kgに換算する際に影響してくること。




★１３★
2015年5月10日
片栗粉（馬鈴薯でん粉）・北海道（2015年）株式会社シジシージャパン

片栗粉は、どれぐらい天然核種が低いか？

http://onomichi-labo.blogspot.jp/2015/05/2015_10.html


補足／
実は、この片栗粉が、乾燥した土壌や、粉状の試料（抹茶や粉末のハーブ類）を、
希釈して、測定練習をするときの希釈素材に大変便利なのです。

比重は、水や生米よりも少し軽いですが、汚染試料が均等に混ざります。

たとえば、汚染されたお米と、ゲルマで無汚染が確認されたお米を
粒で混ぜてよく振ることで均一に混ざるので、そうした使い方をしている人もいます。

しかし、北海道産の片栗粉（デンマーク産もでしたが）は、
カリウムはわずかだけありますが、
セシウムも天然核種もほぼないことから希釈剤として私は重宝しています。




★１４★
2015年12月4日

苔水・山梨県南都留郡富士河口湖町（2015年）

非乾燥の苔（土壌付き）を煮たお湯の中にセシウムは抽出できるか？

http://onomichi-labo.blogspot.jp/2015/12/2015_4.html


約３キロの泥つきの生（湿）のコケを煮て、水溶液１ｋｇあたり１Ｂｑ／ｋｇでしたので、
いかにセシウムが土から外れにくいかが分かります。


ちなみに私が扱った範囲の日本の「土壌」に対しては、
シュウ酸・塩・溶融塩・酸素系漂白剤・プルシャンブルー顔料、
このどれを使っても、せいぜい溶け出すのは、１％でした。


一番てっとり早く土壌中のセシウムが約半分以下に減少するのは、
約２０００度のバーナーでかるく炙って、気化させた場合でした。

いくら元がせいぜい５０〜１００Ｂｑ／ｋｇの濃度の土壌とは言っても、
小型プラントもなしに、屋外で気化させては良くありませんね。





>「やっかいな検体」編


★１５★
2014年4月18日
ローズマリー（粉砕処理）・山梨県（2014年）

粉砕前の方が数値が高い事例の一つで、重量換算のせいもありますが、
それ以外にも、これは検体の中の汚染濃度の高い部分が、
たまたまシンチレーターの近くに位置したなどの原因も加わっている事が
推測されます。なので、粉砕すると均一化します。

http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/04/2014_18.html




★１６★
以下のものは、私のサイトでの掲載内容になります。

松葉を粉砕処理した試料を自分で何度か測定した際に
攪拌をすると、数値が極端に変わり安定しないことに気づき、
怪しい部分以外を、どけていったらば、
松葉の試料の中に「プチホットな部分」があったというケースです。


のちに杉原さんの知見として、濃度が極端に高い部分は
Ｋ−４０の値が他の松葉とは異なることから、
違う別の汚染物が松葉に付着したであろうという推論になりました。


私の見立てでは、容疑者は「他県からの観光バスの天井」でした。


投稿の中ほど「松葉の測定」以後です。
↓
http://www.mumyouan.com/k/?U2020



こういう、悩ましい事になった経緯です。
↓
http://www.mumyouan.com/k/?U2015





続くかもしれない。




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




●以下は、杉原さんご自身の自主測定の一部で、とても参考になるものです。
　↓

蚊取り線香

http://onomichi-labo.blogspot.jp/2015/08/a2015.html



灰化した蚊取り線香

http://onomichi-labo.blogspot.jp/2015/09/a2015.html





■参考■

「おのみち−測定依頼所−」さんの測定環境（2015-9月）

http://onomichi-labo.blogspot.jp/2015/09/2015930.html


「３時間測定が信頼性のある測定時間」と、メーカーサイドからの
推奨をされているＣＳＫという機種ですが、

杉原さんの、さまざま改善と工夫によって、測定時間を１２時間とし、
現在では、同程度の性能のシンチレーターを使用する測定所の中でも、
トップクラスの水準の検出下限値の精度で測定をされています。


また検出下限値の低さみならず、
含まれている天然核種の結果報告内容も大変に充実しています。

天然核種については、ソフトウエアによるものではなく、
スペクトルから判断されているとの事でした。




【長時間測定の信頼性の証明／ゲルマでの測定値との比較の公開測定】
　　　　　　　↓
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2015/12/blog-post.html



■測定器の能力のギリギリの限界での、杉原さんの判断の一例です。

ゲルマで０．１６Bq/kgを、ＮａＩで０．２２Bq/kg（１σ）と算出。
　↓

http://onomichi-labo.blogspot.jp/2015/05/2014_17.html



測定精度を上げる手段として、次の複合的な工夫が必要であるとの
お答えを頂きました。


>どうやって安定動作させるかがキーだと思います。

>温度だけでは安定しません。

>遮蔽だけでは安定しません。

>電圧だけでは安定しません。

>空調だけでは安定しません。



■なお、改善の工夫をする前は、当初は、
ＣＳＫを使っての検出下限は約１Ｂｑ／ｋｇが限度だったと聞きました。



私見ですが、

杉原さんが、他のＣＳＫユーザーの測定所の方たちに、長時間測定の提唱をするのは、
ひとえに、測定所は、依頼者の人たちの希望に応えることが望ましい、
と考えてのことと理解しています。


むろん、それぞれの利用者によって、
食べることを許容できる汚染濃度（数値）は異なりますが、
検出下限は、低いほど信頼性が高いことは言うまでもありません。


私個人は、（下限値は、検体の状態や重量にもよると思いますが）、
０．４Ｂｑ／ｋｇあたりを検出／定量できる測定所が増える事を希望しています。

そうしますと、全国の知人にも、それぞれ地元に近い測定所で、
測定依頼をすることを薦める事が出来るからです。



■２０１５年現在、市民測定所では、使用機種、設備全体、
スタッフの体制などにより、違いはありますが、

一例として「福島市民放射能測定所　ダイレクトリー」という資料を見ますと、
ゲルマニウム半導体検出器を除外しますと、ＮａＩの検出下限値は、

ＡＴＯＭＴＥＸ、ＥＭＦ、ＣＳＫ、で約５Ｂ／ｋｇ前後です。


ただし、何人かの人たちは、意欲的に改善・改造を重ね、
下限値を、１Ｂｑ／ｋｇ未満にまで落としています。



私は個人で測定の真似事をしているとは言え、
私の立ち位置は、あくまでも「利用者」です。

その利用者からしますと、
今後、自分も家族も、ずっと汚染に注意し続ける一生になるわけですから、
市民測定所にも、末永く続いて欲しいと思いますし、
また続いて頂かないと、不安を持つ国民の私たちが困るのです。


そのためにも、ぜひ、多くの人たちが、
いつまでも（一生）利用できるように、市民測定所が継続して欲しいと思いますし、

かつ、ある程度安心できる許容ラインまで、検出下限を落として欲しいと願っています。




　　　　　　　　　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊




●最後に、知られざる杉原さんの技
　　　　　　↓

　　　「詰め込み名人」



測定結果表の「重量」を見て、たまげたことが数回ありました。


どんだけ、詰め込んだんだろう・・・と。




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

★ .返信 [2066] 　　

<<-- これ以前の投稿 10件 　（2066 番） これ以後の投稿 10件 -->> 　

梅の間 の最新投稿　 オーガズムTop　 全館目次