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●猫の足跡-その817「★おおざっぱ測定 日記・第196回」●「黒大豆」の測定結果との奮闘●
by:
鈴木崩残
2015/12/17(Thu)05:17:46
おおざっぱにハカルスキー
個人測定日記☆第196回
K-40の多い検体は私には難しい
●前回の投稿の、後半部をここへ移動しました。
カリウムの多い検体は、セシウム濃度が1.5Bq/kg以下になると、
検出/不検出(俗に言う「ある/なし」)や、定量が難しくなるのは、
私のような手書き計算に限らず、
ソフトウエアで行っても同じであろうと思います。
K−40の計数値によって、どれぐらいCs値を補正するかというノウハウは、
メーカーごとに違うようです(アカデミックな公式はあると思いますが)
またユーザー自身が補正係数を決められるソフトもあるようですが
私は詳しくはありません。
●手書き計算の場合に難しいのは、
低濃度のCs−137に比べて相対的にK−40が大きいと(約450Bq/kg以上)
それによって、
「山が持ち上がっているのか、それとも埋もれているのか」、
このどちらかを、目で判断しないとならないことです。
ソフトウエアの場合には
(シンチレーターの分解能とソフトのROIの設定によりますが)、
K−40の影響は、カウント数に加算されるでしょうから、
おそらくは「減算率の係数」があるのだと思います。
しかし、手書きの場合には、カウント数を補正するのではなくて、
「ここが本命の山(本山)ではないか」と見定めて線を引くことによって、
カリウムの影響によると判断した余計な部位を切り落としたりします。
そこで今回の難しかった「黒大豆」のスペクトルを、ここにまとめて掲載しておきます。
難問となった「黒大豆」
☆●黒大豆(測定途中で中断)メイン
この直後にシンチレーターの配線の接触不良となり中断してから再開しました。
2度目の測定で微量検出の疑いとなった(K-40の後方散乱の可能性あり)
☆●【0.71Bq/kg】サブ
●この黒豆は難しい!
今年で一番難しい測定になりました。
ギブアップです。
Cs−134も大きすぎるので、
典型的なセシウム比が合わないというタイプの誤検出があり得ると思います。
また資料を見て、誤検出しやすい核種を見ましたが分かりません。
限りなく、カリウムの影響によるものだとは思うのですが、
どうしても「僅かなこの山」が気になりました。
ランダムな山ではなく、頂点を持つ一つの塊として見えるからです。
●今回の黒大豆の測定結果の判断が難しいのは、
カリウムが400Bq/kgを超えても K−40以外の天然核種がなければ、
スキムミルクのようにK−40が500あっても、山は明確だったからです。
今までに、測定所の結果の中で、
Cs−134が大きすぎて誤検出(過大検出)だったのは、
・漢方薬の地黄
・クレンザー
・煙草の吸殻
でしたが、これらは、K−40にさらに
+「K−40以外の核種」が多かったのです。
でも大豆は、K−40以外は少ない筈です。
●たとえK−40が400Bq/kgを超えて高くても、他の天然核種がなければ、
1Bq/kg未満の濃度のCs−137でも、誤検出になる可能性は低いものです。
(一例として、GeとCsIは別として、NaIを使用されている所では、
「おのみち策定依頼所」さん「ふじみーる」さん「東海林」さん「座間」さん)
●今回の黒大豆はこの「K−40は多いがそれ以外は少ないケース」にあたります。
素人の私の一回目の仮定量が、わずか0.7Bq/kgとは言え、
K−40の後方散乱による影響だけで山ができているとは思えない点が気になります。
なので、複数回の測定にかけました。
●以下は、その問題のカリウム40の大きさです。
☆2回目の測定で、約500Bq/kg(サブ)
●比較のために、同じくK−40が420Bq/kgと大きかった
「地黄」のスペクトルがこの投稿の後半にあります。
しかし、この地黄はCs−137に明確なピークがありませんでした。
↓
http://www.mumyouan.com/k/?U2008
今回は2度の測定で、Cs−137にピークらしきものが見えました。
☆●3度目の測定結果です。
今回は、Cs−134の山はありません。
天然核種の波も、さほど暴れてはいない中で、ピークが立っています。
なので、余計に疑惑が残ってしまうのです。
【0.8Bq/kg】メイン
☆●4回目の測定
【0.62Bq/kg】サブ
☆●5回目の測定
【0.65Bq/kg】メイン
***************************
■さて、4回の測定での数値が出揃いました。
一度目の測定は2時間でコケたので除外しました。
測定は6時間に統一しました。
ここのところ、ちょうどよく朝晩の冷え込みが緩み、
鉛容器温度は、16.5℃から19.5℃と安定していました。
>Cs−137 K−40
>0.71 501
>0.80 529
>0.62 581
>0.65 535
>平均0.695Bq/kg 平均536Bq/kg
◆ホワイトフードでは類似する黒豆が<0.5、
この「黒千石」の商品は、他の測定所でも不検出。
よって私の誤検出の可能性は高いですが、確かめたいわけです。
それで、今年最後の測定依頼に出しました。
結果は22日ごろ
今年の測定奮闘を振り返る
■この黒大豆のような難しい検体の測定をしていると、
つくづく自分の個人測定のモチベーションが何に支えられているかを自覚します。
練習用の測定は別として、実際に自宅の食品を測定する場合には、
それは食品測定を、ただの趣味のようにしている人がやる
「出るか出ないか」の測定ゲームではなくて、
毎回「自分が食べるか食べないか」の判断を迫られます。
測定員の人たちの場合には、信頼性に関わります。
幸いに、私にあるのは「自己責任だけ」ですが、
それでも私だけではなく家族も食べます。
だから少しでも自己測定に「不安が残る結果」だと測定所に出します。
■年末に、この黒大豆の測定をお願いできることになりました。
カリウムが大きいので検出下限は少し上がるかもしれないですが、
「重量」は十分にありますので、それほどには下がらないはずです。
おのみち測定依頼所さんのところでの検出下限以下となっても、
「怪しいピークがあるかないか」という杉原さんの判断によって、
我が家でこの黒大豆は、怪しくなければ、そのまま煮る料理となり、
怪しければ粉砕して濾してお茶で飲む、といった具合に「料理法が変わる」のです。
■つまり、結果が少数桁Bq/kgで、セシウムが微量だった場合に、
測定器の検出下限値の「その下に、ありそうか、なさそうか」によって、
食材によっては、湯でこぼしてセシウムを軽減して食べるか、
それとも生で食べるか、あるいは食べないか、など、
我が家では少数桁ベクレルの結果となった数値の場合には、
「食材のその後の調理法」に違いが出てきます。
■その根拠は、こうなります。
1960年代より以後に、大気圏内核実験、その他原発事故による、
「世界的に平均的な濃度の被曝」を、私がしていたと仮定します。
放射線医療と遺伝子工学の専門家の児玉龍彦氏の説明によれば、
20年〜30年ごとに遺伝子が修復され、その際に、
運悪く、7−q−11の遺伝子に修復エラーが出る事があるといいます。
私は、そろそろ二周目ですが「今のところ」持病や体調不良はありません。
なので「福島原発事故の以前の被曝量」を「ひとつの基準」として、
それよりも「極端に多い」追加被曝はしたくないわけです。
■「極端に多い被爆は避けたい」ということは、
つまり、極端な濃度ではないと推測される場合には、
「食べる量や、調理法の処理を変えて食べることがある」ということです。
何度か書いてきたことですが、私は「少しでも出たら食べない」
という原理主義的な「反内部被曝派」ではありません。
条件によっては「食べるという選択肢」があるのです。
◆以前に、とても変な人が、
「アルマジロで山が見えるような食品は食べない方がいい」
などと、おせっかいな事を言っていました。(私は「助言」など頼んでいないのにです)
しかし、その変な者の言う
「アルマジロがセシウムの山として検出する濃度」というものを、
その者が「何Bq/kgと想定しているのか」が問題です。
おそらくは、アルマジロの製作者が言ったこと、
(3〜4Bq/kg以上ぐらい)をそのまま鵜呑みにしているか、
さもなければ、実際のアルマジロを使ったテストもせずに、
適当な「検出限界」を言っていたはずです。
また別のアルマジロを個人的な趣味で使用していた測定員の人は、
「1インチのアルマジロで1Bq/kgあたりの検出&定量は無謀(意訳)」
といった趣旨の事を書いていました。
ただし、同じその測定員の方からは、
「とにかく、実測を繰り返して、
自分の測定値がゲルマの結果に近づくか試行錯誤し続けること」
と聞きましたので、その通りのことを、これまでずっと行ってきました。
■その結果は、この奮闘記の通りです。
先だってのチャイのように、係数などを試行錯誤している過程においては、
大きな定量ミスはありましたが、
わずか1インチ角のシンチレーターであっても、
>「あるなし」という「検出だけ」となると、
>その精度は、今年の後半からは、0.5Bq/kgあたりにまで迫っています。
>(ただし最大誤差を+側に仮定すると0.7Bq/kgぐらいです)
すべてゲルマでチェックされた試料の測定結果で確認をしていますし、
あれこれと、ケチをつけたい人のために、
スペクトルも全部この奮闘記に掲載してあります。
■定量においては、1.5Bq/kg未満の濃度域では、
誤差が15%〜最悪では50%ということも、たまにありますが、
最近では、かなり少ない誤差範囲に収まることも多い結果となりました。
■これは、私の定量法が精度が良いかどうかという以前の問題として、
「このシンチレーターの性能が良い」ということだろうと推測しています。
そもそも定量をするにしても、検出かどうかの判断をするにしても、
検出器のシンチレーターそのものが悪ければ打つ手がないと思います。
■また、私が、定量機能もないテレミノを、その表示方法の工夫、
(特に表示率や、保存データにBGの減算をかける等)の工夫をして、
できるだけ、ひたすらスペクトルを「観る」ことに徹した、ということが、
これらの成果・実績を生み出したと考えています。
●なぜそうしたかと言いますと、
2013年ごろの測定員の人たちのやりとりの中でも、
「ソフトウエアの出す結果だけを信じて、そのままでは良くないだろう」
という話を、あちこちで目にしたからです。
何も理系の知識を知らないド素人のこの私が考えても、
スペクトルのグラフの元となる座標は計数が作っているわけですから、
結果のスペクトルの形を見れば検出状態の推察はできると考えました。
ただし(試料の密度の状態、検体の状態の違いの問題は別問題として)、
遮蔽が甘かったり、測定環境によってピークがずれたりすることは問題なので、
極貧の低予算の中で、必要最低限だけは整備しました。
■これ以外にも、一番私の測定を支えたのは、
>「手作りのマリネリ容器」です。
この600〜700mlという体積が、1インチのシンチレーターと
相性が良かったの「かもしれない」と推測しています。
またシンチレーターの検出部を、何センチ試料の中に潜らせるべきか?
ということは、初期のころに検出効率の違いを見る基礎テストをして決めました。
●また、何よりも、こだわったのは、
>シンチレーターのボディーと検体までの距離を近づけることです。
もっとも近いところはアクリルパイプの底部で、検体まで0.8mmで、
アクリルパイプの側面部分は、検体まで最大で2.5mmです。
無神経な人は、シンチレーターをビニールなどにくるんで
そのまま検体の中に乗せたり、接しさせたり、検体の中に埋める人もいますが、
常にジオメトリーを一定にする事と、加えて液体も測定できるように工夫しました。
■天然核種の影響については、現在のところの日本国内の食品については、
基本的には、私は「無視」しています。
というのも、天然核種(ウラン・鉛系等)の干渉と混在を無視して、
「単純な線引き」と手計算によって、
実際にアルマジロの2倍〜3倍も結晶の大きいシンチレーターに、
近づく結果が出ることも、たまにあるからです。
■というわけで、測定のモチベーションは、常に、
「自分が、食べるか食べないかを決めなければならない」、
そのためにしている、ということに加えて、
その食べるか食べないかを別けることになる濃度が、
「3Bq/kgあたり」ではありません。
3Bq/kgは、もう食べないことが確実な濃度です。
>■調理法や、食べる分量(重量)によっては、
>「食べるかもしれない汚染濃度」というものが私にはあります。
前述したように、福島原発前の摂取濃度の平均から考えた場合の基準濃度です。
それが、私個人の場合には、
>0.3Bq/kg〜1.5Bq/kgです(調理法によってはもう少し高い濃度まで)
このあたりは、測定所に以来して、検出・定量されても、
「食べたり、食べなかったり」しています。
よって、この「0.3〜1.5Bq/kgの範囲内」で、
ばらつきによる誤差を考慮した上で、
>「どれぐらいの低濃度汚染であるのか?」
>これを知る事(正しくは「推測」すること)が、私の個人測定の目的です。
それは今のところ、特に2015年の秋ごろ以後からの
私の個人定量の結果の数値が物語るように、着実に実現されつつあります。
■今後の課題は、今回の大豆のような、カリウムの大きい検体です。
とにかくこの2年間でも、カリウム値が大きいものでは
茶葉、漢方薬(植物の根)、クレンザー(鉱物)、灰(濃縮物)などがありましたが、
Cs−137が、その中に1Bq/kg以上あれば検出しないことはなかったです。
しかし、少数桁Bqのような低濃度に潜んでいる場合には、
現在の私では「あるなし」の判断すら、この黒大豆のように難しいので、
そこが今後の自分の課題としています。
今回は、その点を測定所の結果から学びたいと思います。
これで今回の黒大豆が、杉原測定員の判断で、
「0.4Bq/kgあたりの検出下限以下にも、痕跡すらない」
となった場合には、なぜ「あるように見えたのか?」の反省材料になります。
飲む事を決めた「小豆茶」
●まず、茶葉からお茶にした場合の濃度変化の一例を、
「こどもみらい測定所」さんの測定事例で見ることができます。
↓
http://kodomira.com/measure/entry-9681.html
茶葉から飲茶への移行は「1.5%から誤差を最大に見ても2%」です。
今回の「あずき茶」の個人測定の結果です。
↓
●この結果からして、次の「小豆茶」は、仮に1.9Bq/kgと多めにみても、
希釈される濃度が許容範囲にあるので飲むことにしました。
仮に1.9Bq/kgで、誤差を+50%として2.85Bq/kgとしてみます。
これが、お茶になると元の1.5%ですので=0.04Bq/kgです。
2%の抽出率ならば、0.057Bq/kg(≒1リットル)です。
たまに飲む、お茶としてならば、大丈夫と判断します。
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